伝説のオクムラスポーツマフラー 発掘編



遅い某デイトナチャンバーが天に召された後、私は色々なチャンバーを試しました。

ハリケーンSS-1、スーパーモンキー等チャンバータイプの物を使ったのですが、いまいち満足のいく性能は得られませんでした…


ある日、モトチャンプを読んでいた私はある事に気付きました。

ミニバイクレースのページで、「FPクラス」(チャンバーと駆動系の改造のみが許されるクラス)のレース結果に目が向いたのです。

それは、上位入賞選手のほとんどが、「オクムラスポーツマフラー」を使用していたという事です。


「レースで速い」→「チャンバーの性能が良い」→「買うしかない」という結論に約15秒でたどりつきました。


そして、次の日には早速「南○部品」にチャンバーを見に行ったのです。

当時オクムラといえばスクーターチューンでは最速といわれたメーカーでした。
そのようなメーカーの品ですから、値段もかなりの物でした…


チャンバーが28000円、駆動系キットが20000円という値段です。

しばし駐車場でコーヒーを飲みながら購入を考えました…


ふと、何気に設置されているゴミ箱に目をやると、




…何かDioのノーマルマフラーの様な物体が捨ててあるではありませんか。



近くに人がいない事を確認しつつゴミ箱を覗くと、そこには




















まぎれもない

Dio用の

オクムラスポーツマフラーが

捨てられているではありませんか




「…これは天からの贈り物に違いない」 と思った私は、ジュースにまみれたそのオクムラマフラーを引きずり出して直ちに家に持って帰りました。←犯罪

(購入計画は3秒で忘れました)







…そしてブツを眺めた所…



エキパイ部分に直径1cmの大穴が開いていました(泣


世の中は決して甘く無かった様です。ハイ。





しかしどうしてもそのオクムラマフラーをあきらめきれなかった私は、エキパイ部分を補修する事にしました。

補修といっても当時の私には、耐熱パテ&液状ガスケットで穴を塞ぐ事位しか出来ませんでしたが…


そしてDioに付け、ウェイトローラーを軽くし、クラッチミートを目分量で決めて試乗です。

…第一印象は



エンジンブッ壊れるかと思いました。


予想していたよりもはるかに高回転ミート&変速特性を持ったチャンバーだったのです。

しかも高回転もかなり伸びました。




そしてある日、友達とバイクで出かけた帰り道でした。

夜になり家路を急いでいたその時…







いきなりチャンバーから「バリバリバリ」と爆音が聞こえてきたのです





エンジンの振動でエキパイの穴を塞いでいたパテが割れてしまったのです…

今考えると当然ですが(笑


…さすがに修理出来ないので、そのまま家路を急ぐ事にしました。

爆音なので、人通りの少ない道を選んで夜道を疾走していたその時…

























いきなり

目の前に

「検問中」と書かれたカンバンが

出現しました






「…」

「……」

「………」

「タイミング悪すぎだぜ。さすが俺。」


…などと思いつつ停車しました。

………その後はあえて深く語りません。

「これはバチが当たったんだな」と納得して人生を送る事に決めましたが。


その後、オクムラマフラーは懲りずに修理して使いました。

性能的には最高だと思いましたので…
















教訓:オクムラ嫌…チャンバーの穴はきちんと溶接で塞ぎましょう…


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