さて…今回は2013年一発目のSS1/32mileとなります。
昨年度、ノーマルピストンを使った仕様をこしらえてみてなんとか運用が出来た事を確認したので
腰上にはさらなるチューンを施してみました…というよりも普通LVのチューンを施した、といった方が
正解かもしれません(笑
加工した、といった程度ではありますね。
排気弦長はボア径の73%、上側落差はちょっとは付けているといった仕様ですが…06年あたりはこんな感じでもピストンリングの耐久性は1レース持てば良いという(汗
「今」のチューニングのウデを生かせばこの位なら運用可能であろう、といった経験を元に加工しています。
これがライトチューンで10000rpm以下位の運用であれば街乗り仕様等なら問題ないLVではあるのですが…
そこいらへんはやはり短時間とはいえ超高負荷のSS、破損リスクは比べ物にならない事は確実なので、
安定運用を旨とさせる近年の方向性探しでは、じわじわやっていき「お勉強し直す」事が何よりの命題で
あるという事で…
低下を引き起こすのか、のデータを1日運用で取ってみるのも目的の一つになります。
正直、柔軟性のみがメリットのキタコリングの場合、慣らし+1レーステストといった実働時間であれば
洒落にならない位のパワーダウンを引き起こしてしまうので。
せめて純正2本リングであればもっと持たないと意味がありませんからねえ_| ̄|○
ちょっとした加工を施しています。
それは何かといえば、サイドカウル部分に穴を開けてみただけなんですが…
思えば…以前のカウルカット仕様からカウルを増やした仕様に変更した時から後に、ピストンのアタリがかなりきついとかの不安定さも出始めていた事が判明したという(汗
もちろん要因がカウル追加による風の巻き込みが減った、という事だけでは無いでしょうが、可能性としては0ではないので…
しかしこれだと格好が悪い、と言いますか…旧サイドカウルに貼っていたステッカー類を諦めねばならないと
いった点が一番ネックでした_| ̄|○
しかも思いつきで作業したので、古い塗料で汚い塗装になっている、というのは秘密です(笑
行ってもさほど改善が無かった、というのも何度か経験していますから、こればっかりはおまじないの
域を出ない、というのはありますね。
ピストンの純正組み合わせ仕様でのそれなりチューンエンジンとして今年第一回目のSSに挑みます。
そして5月5日、天候に恵まれ言う事の無いコンディションになりまして。
1日中テストをするにはもってこいの環境という事で、私もちょろっとやる気が上がりましたよ(笑
なのでちょっとだけピット周辺のマシン紹介なんかをば。
…定番の方は端折りますがご容赦下さいませ(汗
4st50ccのTodayとスペイシー125のエンジンの各パーツを組み合わせ、かなりの排気量UPを実現しているという仕様になります。
で、特筆すべきなのはこの方、奈良県在住なのですが毎回「自走」でカートランド四国まで来られているという点でしょうか(汗
ソウルフルな方だったりしますよ。
現地で保安部品等を外し、走行後にはまたくっつけて帰られるという感じですね。
…しかも昨年度はSS直後に金比羅さんにお参りして1300段の石段を踏破し、次の日にはちょろっとだけ
お会いして飯食いながらOFFったという事もありまして、すごいバイタリティの持ち主だなという(汗
以前はマルゼンアルミフレーム改にアクティブエンジンのSAマシンで参加されていましたが、残念ながら今回はエンジンが壊れてしまったみたいで(泣
なので急遽街乗り車のJOGにてSA-GTにエントリーされたという事でしたが、アクティブエンジンとJOGエンジンの違いにちょっと戸惑われているという(汗
腰上等の互換性が意外な程無いのでちょっときついかなとも思ったり(泣
とはいえ、アルミスイングアームやカウルぶちぬきのセンター出しチャンバー等は個人的にかなりの
好みだというのは秘密で(以下略
あ、ステップ上のアルミケースはGT化する為のオモリ入れでしたよ。
この方、以前何度か掲示板でもお話させて頂いてましたが、今回初顔合わせとなりまして私も嬉しかったですよ〜
以前は関東圏で活動されていた様ですが、今は住所が変わり石川県在住という事ですがはるばる四国までお疲れ様ですね(汗
…ノーマルフレームにセンター出しチャンバーはやはり素敵です(笑
で、これは珍しいと言いますかすごい偶然なのですが、前述のANDY SECONDさんとあっき〜にゃんさん、
たまたまPITが隣同士になってまして、その上車種は伏せますがおんなじ車種の乗用車にマシンを
詰め込んでトランポにされているという事まで共通してて、最初てっきりお知り合い同士なのかと思ってて
ただの偶然だったという素敵な偶然もあったりしましたが(汗
縦型JOGでセンター出しチャンバー、という時点でかなり珍しいのに不思議な事もあるもんだなとかなり
驚いたのは秘密ですね(笑
私ちょろっとだけお話させて頂きましたが、まだ来た事の無いカートランド四国に好条件を求めていらしたという事でして…
ホント地元民としては嬉しい限りですよ〜
…そしてマシンが無茶苦茶綺麗なのにも同じくビビりましたね(汗
速い人ってマシンが綺麗なのはどんなカテゴリーでも共通していると思いますが、それにしても間近で
見るとヤバい位綺麗だったのには一番驚きました。
仕様等に関しては私はSCクラスマシンには詳しくないので割愛しますね(汗
と、そんなこんなで今期のSSも始まった訳ですが…
ある程度目星を付けた自分のマシン、何度か試走しているウチになんとか持ちそう、といった確証も
取れたのでさくっと一発目をアタックしてみますが、タイムは4.389と、近年としてはまあまあといった感じでした。
通常の-20℃近い温度の差は出ていまして、ダクトの効果は確実にあった、という裏付けも取れましたよ。
走行中の腰上温度が測れないのは仕方ありませんが、その後の試走&走行でもかなりの温度低下は
見られているので、少なくとも安定方向に向いたのは間違いないでしょう。
キャブセット等も、エンジンを安定温度にさせる事が難しいSSでもかなりメリハリのある方向に向いて
来たのは体感出来たので、サイドカウルのステッカーを犠牲にしただけの価値はあった、という事で(泣
これが今までだと150℃を切る事はまず無かったんですよね。
あまり温度が低くても暖機不足になっている、という事は実証済みなのですが、いくら短距離走とはいえ
元々自然空冷仕様の腰上でも無いパーツに風をほとんど当てない、というのは不味い、という事はほぼ
確実に言えるかな、と私は分析しました、と言いますか今更ながらに、気付いたという(汗
50ccの発熱量では問題ないだろう、とたかをくくっていたのはどうやら不味かった、という事でひとつ(泣
とはいえ、フライホイール重くしたり他の部分を思い切り変えてみて駄目だったタイムは除いても、そこそこ
極端な差もなく安定傾向に向いていたのは収穫です。
少なくとも、不安定ではありましたがキタコピストン&リングでの最終仕様と同等のタイム、と考えれば
腰上チューンでは明らかに低いLVである今回の仕様としては上出来なんですよね。
(純正ピストン仕様でも4.077を過去1度だけ出してますがまぐれLVですし…)
パワーUPを施すとなると、腰上はもはやデンジャラスな領域に突入させるしかないという説もあったり(汗
「純正品」ではありますがDioの物では無かったりするので、次回はもちっとだけ攻めていこうかなとも(謎
そして最後になりますが、今回のSSで特筆すべき点を一つ挙げておしまいにしますね。
それは…長きに渡って破られなかったSCクラスのWR、今回ついに更新されたという事に尽きます。
WR更新、全クラスにおける世界最速タイム、とあいなりました。
ここまで速いと見ていてももはや理解が出来ない速さなのですが、勝手知ったる地元のコースにて
2秒台のタイムを目の当たりにすると、次元が違うとしか認識出来なかったですね(汗
ここまで速いマシンを撮るのって慣れて無いのでブレてますがご容赦下さいな(汗
しかしホントにスタート〜ゴールまで一瞬ですねえ…
ネタが無い、というのは近年ではトラブル等が無い、とも言えるのでこれはこれで良いのですが、
見てる分には面白味が無いですからレポートにしづらいという_| ̄|○
あ、各人の詳細タイムはKLSのサイトでご確認下さいませ。
純正のHGシリンダーとGW0ピストン、という組み合わせに変更はありませんが、各ポートをさらに
この位ならば13000rpm〜程度のSS運用でもいけるであろう、といった感じの排気ポートですね。
で、リング自体はあえて交換せず、減ってきた2本リング仕様が1本リングに比べてどの位の圧縮率の
それともういっちょ、これはエンジンではありませんがひとつ気になるポイントが出てきたので、車体に
エンジン腰上、と言いますか排気ポート周辺にはほとんど風が当たっていないのでは、といった事を鑑み、ちょろっとだけですがカウルに穴を開けてみました。
とはいえ、以前は暖機は最低限度だけ行い、走行レーンまでマシンを押して行ってから本番アタックを
とまあ、そんなこんなで最低限度のチューンのみを追加し、前年度に作成したHGシリンダー+ノーマル
まずは近年は欠かさず参戦されているSB-4クラスの「ヒデ@Todaycy119」さんのマシンです。
神戸まで陸路を走り、ジャンボフェリーを使って四国に上陸し、それからまた自走するといったとっても
次は三重県からSA-GTクラスに参戦の「ANDY SECOND」さんのマシンです。
ヤマハ縦型エンジンとしてはアクティブの方がクランクケースが宜しいとは思いますが、縦型JOGとは
そして縦型JOGが続きますが、こちらはSAクラスに参戦の「あっき〜にゃん」さんのJOGです。
最後にもう一台、これは私も目を疑いましたが、問答無用のトップランカーである「オヨヨさん」のマシンですね。
で、肝心の冷却効果ですが、いつもと同じ位の温度まで暖機し、アタックを終えてPITまで帰ってきた時には
参考までに温度的な物だと、走行直後のエキパイ付近の温度で約130〜140℃程度になっていまして、
で、結局この日のベストタイムは4.369でして、タイム的にはイマイチだったのが正直な所です_| ̄|○
なので久々に「まとも」な手ごたえを感じられる一日ではあったのですが…タイム的に見てこれ以上の
正直、リングを叩き折る覚悟が無いとこれ以上の排気ポートの加工も難しいのですが、実はリングだけは
関東から遠征のオヨヨ氏がベストタイム2.889を叩き出され、過去のSCクラスを含めても問答無用の
これは残念ながらWRではありませんが、多分2.927の走行動画だと思います。
と、あんまし自分の事ではネタが無いのでこんな感じで今回のSSレポートはおしまいです(汗
ではでは次回に期待…して良いのかどうか分かりませんが今回はこれにて終了、という事で…