2008年5月11日 SS1/32mile KLS戦




さてさて。08年最初のSS参戦記ですが…

前回の4月高知戦はあまりにヘコんでレポート割愛なのでこれが一発目と言う事でよろしくです。

しかし毎年の事、開幕戦から1ヶ月開かずにまた四国内でのSS1/32mile公式戦ですね。

地元カートランド四国だと個人的にそれなりに良い傾向にはなるので、今回はさすがに謎トラブルの

原因位は追究したい所ですね。


で、前回の高知戦ではリング合口欠損ではなく、久々に排気側のリングがブチ折れるという「リング掻き」が

起こってしまった訳で。

しかし今年度は、07年度に悩まされたリング周りのトラブルを改善する為、以下の事を行って万全を期して望んだ

レースだったのですが…


・リング合口欠損の原因把握=第3掃気の横幅の過度拡大の為のリング末端の落ち込みと分析

・なのでシリンダー、ピストン、リング等は全て新品を用意し、排気ポート弦長は遠慮気味にボアの72%で
上は一直線ではなくR付き、下半分はほぼノーマルと言う「特性判断的」な絶対安全な形状
ちなみに昨年度かなり気合いを入れて作製したシリンダーは2回のレースでパー(泣

・クランクケースはベアリング緩み等の無い良品に交換し、クランクシャフトも芯出しし直し腰下は作り直し

・空転状態での慣らしも何十回も入念に行い、少しづつ回転を上げては冷やしを繰り返し、実走出来る
9000rpm程度まで回せる様になって始めて庭で試走を行い、トロトロ運転での実走行による負荷をかけた
慣らしを十分行い、高知には前日入りし某所で密かに実走による慣らしを丹念に行った
もちろん数十m程度は高回転キープで走行出来る事も確認

・当日にはキャブを入念に合わせ、混合比も濃い目の40:1、暖機用プラグにて十二分に暖機後に
テストレーン等をしばらくゆるりと走った上でオーバーヒートで無い状態にエンジン熱を持って行き
12500rpmまでストレス無く回る事を確認した後に全開アタック


で、この一本目のアタックの50m付近でタコが12900rpmを注している時に一気に失速感が出た、と言う事で_| ̄|○

もちろん新品腰上なのでこのレースを終えてから腰上を開けアタリ取りをする予定だったのですが。


ええ。これで抱き付いたとかいうのならまだ話は分かりますが、何でこれでリングが引っかかるはずも無い

新品シリンダー+排気ポート弦長に対してリングが掛かり砕け散るんでしょうか?

しかも排気ポートの通路上側に向かってリングがめり込んだ様な破損なのでシリンダーも結構な

ダメージ喰らってしまい、やむなく排気ポートを多少上げた上で修正し、もちろん圧縮比も変わるので新たに

ヘッド周りも再調整した上での今回の参戦となります…



で、地元戦なので遠征の方々との交流を深める為に前夜よりサーキット入りしようかと思っていた所、

用事が急に立て込んでしまい結局朝の出発になってしまったという最初からオチが出来てますが(笑

誘って頂いたうーさん他の皆様方すみませぬ_| ̄|○


そして当日、前夜からの雨が気になる所でしたが、朝方には上がり気味となったので期待しつつKLSに

向かいますが…もちろん山間部では雨は残っており、昼からの天候回復に希望を掛けました。

と、現場は既に皆様方が多数到着されており、ご挨拶もそこそこに自分のPITを確保します。

ちなみにKLSだと普段いつも居る所と同じ場所にPIT構える事が多いのは何故に(笑


たまには前から 常にいつも通りのGだっしゅ

ではいつもながら変わらないマシン紹介でも少々(笑

たまには正面の写真を取ってみたMYマシンですが、地味なのはいつもの通りですねこりゃ。

関東のモスキートさんより頂いた「SA同盟」のステッカーが見えにくいのは失敗した感もありますが…


仕様的には腰上の修正+調整を行い、チャンバーはKozzyのままですがこのチャンバーのトルク感の無さ?を

突き止める為に、ピンクローターにはオモリを付けて以前の輪切りフライホイールと同等重量にしています。

これをエンジンがまともな状態で行わないと、チャンバー特性がまだ判断しきれていないので(汗

後は写真ではありませんが雨用の泥除けを装着と、前回の高知戦のジャンケン大会で当たったTT91の

新品をリヤに履かせてる位ですかね。…タイ製なのでこういう用途しか無(以下略


そして内部はもちろん変わってませんが、トラブル無しの状態であれば4秒フラット台程度は出ないと

おかしいのですけれどね。はたしてどうなる事やら…



今期は明確な仕様変更無しのN氏絶叫マシン そしていつもの地元の僚友、「はぶっくす」ことN氏です。

ちなみに「はぶっくす」ってのは「はぶしょう+レックスパワー」を足して割ったって事だったり(笑

マシンの方は高知の立川戦よりコッチ、リング換えた位で特になんもしてません。

ちなみに立川戦の後でエンジン開けたらヘッドガスケットから圧縮漏れしてたのは秘密(略




実はKoz○yのコンプリートエンジンがベース(略 コチラも四国勢、縦型一号氏の縦型2号です。

今回はSS1/32mileマイレージクラブへ正式登録し、ちゃんと公式にタイムが登録されるマシンとなっていますね。

今回はヘッド形状を見直したと言う事で、特性変化に期待です。

…と言うか縦氏、メインマシンはいつ復帰なのかと(以下略




問答無用のSAトップ車、うーさんのDio(って中身はスカイですが) そして今回、遠い所から遠征に来られた、現在SAトップタイムをマークするTeamうーさんのDioです。

今回KLS戦への参加は2回目となりますが、天候だけが残念ですが_| ̄|○

で、久々に見るとマシンが黄金色に変貌しておりましたが(笑

下半分が元々白なのでこれもかなり似合ってますね。私結構好きですよ。




ガワはスカイですが実はオリジナルアルミフレーム車 こちらも遠征のひふみ本舗さんのスカイです。

とはいっても中身はワンオフアルミフレームで、エンジンはDio系ですが(汗

今期はちょっとエンジンハンガーが伸びている様ですね。

しかし私が勝手にライバル氏しているひふみさんですが、すでにコンマ1以上の差を開けられておりかなり苦戦中で(以下略




どっかで見た事のある車体ですが(笑 こちらも遠征組、「彩R 健吉」さんのSA2号ですね。

今期よりSAにも参戦されている彩R健吉さんですが、これすでに2号車って事で(汗

…どーっかで見た事ある様な車体やチャンバーなのはとりあえずスルーって事でよろしくです。

あ、他の彩Rの方々は写真無くてすみません_| ̄|○




また改良を重ねたREXGT2号 でもってSA-GTクラス、今だ驚異的なWRを維持するREXPOWER GT2号です。

高知戦ではいまいち煮え切らなかった感がありますが、なんとなく点火系システムを改良のご様子です。

…これ、もちろんレギュレーション違反ではありませんがある意味反則ちっくなシステムになってますが(汗

でもこれは効きそうな気がしていますよいやホントに。




やっぱりリヤサスは要ると思うんですけどね〜 そしてSBクラス、古参サージェントM氏ですね。

前回立川戦にて転倒してしまったチャンバーのキズが痛々しいですが、大きな破損も無く今回も参戦です。

特筆すべき点は、前回の立川からですがエンジン特性が変わってきた為、リヤサスを装着されています。

そろそろNEWフレームへの変更を考えているとの事で、この独特な車体が見られなくなるのもある意味悲しいですね〜




赤Gダッシュ+ストリート仕様って素敵すぎますね そしてコチラは今回SS初参戦となる、お隣のみかんの国から参戦、魚屋さんのGダッシュです。

基本ストリート仕様ですが、GTではなくSBへ参戦という所が男らしいですね〜

デイトナアルミシリンダーや水冷ヘッド、某有名ワンオフチャンバー等で武装しています。

…ちなみに私、ちょっとだけプーリー&フェイスや腰下製作のお手伝いをしてたり(笑



オモリが変わってるかな? ほんでもって地元GB-GT車、イクハラ石材輸送さんのライブDioZXです。

この方も継続参戦されてますが、GTなのにWJチャンバーやPWK28等をぶちこみまくってますね。

結構激しいエンジンとなってますが、これでも街乗りOKの耐久性を確保しています。

今回はホイールベースを詰められたのと駆動系にNEWアイテムを導入され、タイムUPに期待です〜



こちらもライブのSB-GT車&街乗りNSR80 そしてコチラも地元、那須農園君のSB-GTライブと2B-GTのNSR80です。

…今回写真無くて前回の立川の写真ですがご勘弁をば(汗

このNSR80は実は前回の立川戦にてWRを叩いているので、今回ダメ押しの参戦となりますね。

ほいでもって本命のライブですが、これは前年度の71ccからエンジンを完全に作り直し、88ccまで排気量を高めています。


で、私も各部の設計お手伝いしてヘッドも作ってます(宣伝

中身は某社のロングクランクと50φシリンダーの組み合わせなんですが…さすがに縦型用のロングクランクを

ライブの腰下に収めて駆動系側のつじつまあわせをするのにはめっちゃ苦労しました。

腰上もパワー特性をクランク角度によって決定し加工、チャンバーはかのBSCに依頼しエンジン仕様にあわせた

フルワンオフ設計で作製しています。



っと、以上いつもながらのマシン紹介でした〜

相変わらず偏りがあるのはご容赦をば(汗



そして走行時間となり、雨が降ってはいますが各人エンジンを始動し始めます。

もちろん私はいつも通り雨でも問答無用で走るので、泥除け+雨装備を装着しつつエンジンをかけます…

が、



いきなり高回転域が絶不調な罠_| ̄|○



…もちろん修理したエンジンはレース3日前には最後に始動させ、ある程度回せる事もお庭の実走行で

確認していたので、キャブが全然合って無いと判断してどんどこジェットを下げていきます。

で、MJが立川で145程度だったのが排気タイミングを上げた事もありどんどん下がっていき、125番まで

徐々に下げたり点火時期を換えたりプラグを死なせまくったりしても、いまいち10000rpm以上がフケません。

そうこうしている内に午前中はそのトラブルでほぼ棒に振ってしまい、何度バラして組んだか分かりませんが。

ちなみにそのセッティング?段階で500cc以上のガスを消費してしまい、N氏に燃料借りるハメに(笑


でもって、なんとかかんとか練習レーンでエンジンが回る様になってきたのでそのまま1回目のアタックに

望みますが、発進直後にぶべんぼぼんばらばらはばんびぼんってエンジンがグズりまくり、別の意味で

転倒する所でしたが。

もちろんふらついた後はそこそこ、加速しましたがそれでも12000rpm程度での変速を行うのみで

本日1発目のタイムは5.343という過去に一度しか経験ない5秒台に突入と言う…


これはセッティングではなく何かが致命的におかしいと判断し、色々チェックしていきますが…

そのうち以前にもトラブルのあった点火系を怪しみ、色々やってみますがそれでもスムーズにエンジンは

回ってくれません。

「まさかすでにリングが無くなってい(略」なんて素敵に無敵な悪寒もしましたが、さすがにキック感で

それは無いと判断し、最後の最後にまさかと思いバッテリーを交換してみると…






見 事 に エ ン ジ ン 回 る 罠 _| ̄|○ _| ̄|○






…またこんなパターンかよ、と半日無駄にした自分の運の無さを呪うしかありませんでしたが。

「もちろん」と言う事で言い訳しますが、トラブっていたバッテリーは3日前に満充電を行い、なおかつ

電圧も計測した上で装着してエンジン始動も確認してましたよ?

ちなみにSS車のバッテリーは放置気味なので、いつもちゃんと放電も行ってから充電しています。

そして以前、現場でバッテリーがなくなっていたというトラブルがありましたが、これはキルスイッチの

箇所を変更し、走行しない限り絶対にバッテリーに負荷がかからない配線にし対処していたのですが。



レース直前にきちんと充電し動作も確認し、走行出来ていたのに

本日になってバッテリーがいきなり死んでいた




って事ですよねコレは…

もうここまで来ると何も考える気も起こりませんが、とりあえずトラブルの原因は改善出来たので

予備のニッカドバッテリー15V仕様を装着しキャブはもういっぺん一からやり直しです…

そしてこの時点ですでに昼過ぎ、4本目の走行時間に入っています(泣


そして雨も上がり、路面も乾いて来ていたのもあり、とりあえず一度のみ本日の基準を作る為の

アタックを行いますが…これまた何故か極高回転での失火が完全には回復しておらず、この走行は試験的に

13800rpm程度の変速回転数にセットしていましたが、スタートからちょびっと走り完全クラッチミートし

そこの回転域に入ったとたんエンジンがバラつき始め、レーンの半分以上をバラバラ言わせながら走行し

タイムは4.431と…


点火電圧はしっかりしたはずなのに正直これではお話にならないタイムで、いつもの不思議なリングトラブルが

発生していないのに駄目駄目で、点火時期が遅いのかと思い適度に進めて即アタックしますがそれでも

発進直後からエンジンはバラつきっぱなしでタイムは4.380と…さほど改善しません。

おかしな事に、エンジン本来に設定してあるパワーバンド、13000rpm台前半の変速回転数ではそこそこに

走るのですが、ちょっとでもWRを軽めにして数百rpm程変速回転数を上げるととたんに失火しています。

(この時は排気ポート修理によりいつもよりわずかにタイミングが上がっていた為、わざといつもより変速回転数が

多少上昇する様に仕向けてましたが…そのポイントの13700rpmから失火が始まってます)


これはチャンバーや点火時期、ポートタイミングの兼ね合いがおかしいのかとここでは判断しましたが、

それでも明らかな失火というのはいかんともしがたく、やむなくパワーバンドを外す勢いで、アクセル全開でも

12800rpm程度を維持出来、なおかつ失火回転数までは到達しない絶妙な駆動系セットを施し、3回目の

アタックに望みますが…当然失火は出ずタイムは4.243でした。


…だいぶマシにはなっていますが、変速回転数を1000rpm近く下げたこの仕様では、ピーキーな私の

エンジンでは体感でもパワーバンドを外れ気味の感があり、エンジン破損が起こっていないとしても

このタイムではちょっと不愉快です(汗

なので、もう失火が起こらないギリッギリに変速回転数をキープする暫定作戦に出る事にしました(笑


そして4回目アタック、この時点で5回目のアタック時間も終了しかけていますが淀みなくアクセルを開け、

変速回転数は本当にギリギリの13650rpmをキープしつつゴール、体感ではきちんとパワーバンド変速を

維持出来ていたとの感も当たり、ここで本当に久々の4.153と。

やっとの4秒1台、以前まぐれで1回のみ出た4秒フラット台は除き、一応安定打のまともなタイムを叩けましたよ…


赤Gダッシュ+ストリート仕様って素敵すぎますね で…ここでやっと2年越しのKozzyチャンバー+正常エンジンでの性能評価が出来たと判断し、 最後の1本は久々に我がいもむしチャンバーを装着して走行する事にしました。

変速回転数はどちらのチャンバーも同等で行けますが、残念ながら細かく微調整をする時間は無かったので ほぼチャンバー交換のみで最後のアタックに並びます。

そして迎えた本日最後のアタック、結果は13600rpm変速にて4.170でした。


…クラッチミートが合ってない感もありましたが、変速回転数はkozzyチャンバーと同一できちんとパワーバンドへ

入りましたし、誤差の範囲のタイム差しか無かったと言う事で、ある意味貴重なデータとなりましたよ。

これで本日のアタック終了、久々に何本かをまともに走れたレースになりましたが、こんなのは実に

1年半ぶりという(笑

タイム自体は4秒1台という、ベストにはわずかに及びませんでしたが、安定性は取り戻せた感があるので

これだけでも収穫だったと言う事にはなりますね。

惜しむらくは、午前中のバッテリートラブルで半日棒に振ってしまいパワーバンド上限での失火原因を

追求できずに誤魔化しのアタックをせざるを得なかった事でしょうか。

コレはやむを得ないですが、また正常なバッテリーを投入して頑張ってみたいと思いますよ。

何はともあれ、まともに走った事は久々に嬉しかったですよ。これで必要以上に無駄なコストをかけまくった

一撃破損パーツもそれなりに浮かばれるかと(泣



そしてココからは、僚友はぶっくすことN氏のレポートでも少々。

ご本人もすでに自身のHPで書かれてますが、私も嬉しいので一応の顛末を重複させておきますね(笑


と、午前中は雨の為、走行を控えていたN氏ですが、ドライ気味になってきた昼からは走行を始めます。

まず一発目、事前テストを多少行った仕様のまま走行しますが、一発目からベスト更新となる3.579!

前回の立川でのタイムを一気にコンマ2近く詰める大躍進です。

うーさんの持つSAクラスWRにわずかコンマ02という好タイムですし(汗


このタイムには他の皆さんも含め一同驚きで、ここから皆でN氏のさらなるタイムUPの為に怒涛の横槍が

入る展開になるのですが。

2回目のアタックは多少変速回転数を調整し、N氏のエンジンでのベスト値である12500rpm変速を行い、

スタート方法も扱いづらいアルミフレーム車に対してN氏なりに努力され、タイムも確認せず3回目もすかさず

アタックしていきます。


これは後でタイムを確認して分かったのですが、この2回目&3回目のタイムは3.556&3.587という…

2回目アタックのタイムではWRにわずか1/1000秒差という素晴らしいタイムが出ていました(汗


そして時間も無くなってきた4回目〜のアタック、ここでマスターズ前に付けたステップがあると、スタート時に

どうしても足が当たってバランスが悪くなるとの事でさくっと取り外し、とにかくアクセルを「上手い事開けられる」と

いう方向性にて進めていきます。


そしてアタック4回目、ご本人はかなり抜群のスタートが切れたと言う事で、なおかつ見た目での走行フィールも

文句無い物となっており、REX青木大将よりはもうこのままで何度かアタックしろと言う指令も下されたので

5回目のアタックも連続して行います。

…走行後はエンジンを止めてマシン押して移動するのがエンジン作成者のREXの方向性なので、気温も

上がって来た中でN氏は必死こいてマシンを移動させまたスタート位置に並びますが(笑

この時点で連続走行によるエンジン冷却の時間すら無いという最後の6本目アタックの時間だった為、

私も自分の最後の走行を早めに終わらせ、N氏のサポートでエンジン冷却係に回りましたよ。


そして5本目アタックも良いフィーリングが得られた為、ヘロヘロになっているN氏を皆で焚き付けて

「もういっぺん最後にいっとけ〜」とマシン押しを強制しつつ期待を掛けますが…

いつもみたく失神寸前になられては怪我するので、最後だけは私がマシンを奪い取り高速で押して

残り時間ギリギリ一杯のスタートラインまで行きました(笑


最後の一撃前 フロント押さえるのに必死なN氏


そして本当に最後のアタック、多少フロント浮いても絶対びびるな、という皆の意思の元、いつになく強烈に

フロントを押さえるライディングをかますN氏、6本目も申し分無い走りで全てのアタックを終えました…

最後の4〜6回目のアタックは時間が詰んでいたのでタイム発表は全てを走り切るまで出ておらず、

発表と同時に皆でタイムを期待してみるとそこには











4回目アタック=3.553!



5回目アタック=3.566



6回目アタック=3.528!!











なんとなんと、4回目のアタックですでにSAクラスのWRを更新しており、最後のアタックではさらにダメ押しの

3.528という、うーさんの持つWRをコンマ03縮めるという快挙が(笑


これにはご本人も含め皆大喜びで、プライベーターとしての意地を見せ付けた感で一杯でしたよ〜

もちろんマシンの駆動系構成に茶々を入れている私も感動で、皆で大喜びでした。

そしてWR保持者のうーさんにも笑顔で祝福して頂けましたよ。

途中からはかなりの本気モードでN氏への追撃体勢を取られていましたが、勝者に対する賞賛は

惜しみないモノがあり、レースの良さってヤツを垣間見た瞬間でもありましたね(笑



でもって、WR車両にはもちろん分解車検の義務がありまして。

これは疲労困憊のN氏に代わって私が分解を行う事に(笑


車検場での一幕 私、車検に立ち会うのは初めてでは無いですが、さすがにWR車を分解してボアxストロークを提示するのは初めてです。

とはいってもそこまで厳密な物では無く、目視的な上死点&下死点をきちんと提示すれば計測を行って頂けるので楽なんですが。

ちなみに中身はどんなんなってるのだろう、って事でSBのカジやんさん達も見物に来てましたね(笑



…とはいってもですね、別にこのN氏のエンジンはそんな無茶苦茶や常識外の事は行って無かったりしますよ。

これはたまにN氏のエンジンメンテをする事のある私が言ってるのだから間違い無いです(笑

(もちろん企業秘密もたくさんありますがこれはREX製エンジンなので詳細は私が公言する訳にはいきませぬ)

パワー特性のバランスってヤツの良さが発揮されているだけで、これは駆動系もしかりなんですが…


実は私、N氏には10パターン位のトルクカムを提供していて、それにあわせるセンタースプリングも

その時々のエンジン特性に合わせてトルクカムと同様に色々と提供&アドバイスしてるんです。

これは本人乗車&乗り方で無いと厳密には完璧に合わせ切れないモノなのですが、これもWR奪取には

一役買った事は間違い無いでしょう。

「エンジンパワーを損しない駆動系セットになっている」とN氏本人からも賞賛されましたしね〜

好タイムが出たからって人のフンドシでささやかな自慢ですが(爆


そしてこの辺はREXPOWER製作のエンジン自体の特性とも相談しての構成なので、たまにチューニングの

方向性の意見が食い違う事もあるREX青木大将とは、今回はさすがにお互いの良いトコ取りの融合だって事で

称え合いましたね。


そして格好悪いと皆に言われていた3.00サイズのフロントタイヤも

今回ばかりはN氏の一言、


「直進安定性を犠牲にしてまで細いタイヤにしなくともタイムは詰められるし、

今回はWR獲ったんだから誰も文句無いっしょ?」


って事で一同ぐうの音も出ず納得しましたね(笑


これはいつも言ってる様に私も同感で、自分が操れない&無駄に不安定な仕様にしてもメリットなんか

何も無いですし、走行中に蛇行&斜走してしまうのは何よりもロスだと考えていますんで、ね〜

そして体重も軽いN氏だと、通常の人よりは余計に不安定性も出るので、こういった自己分析は

レースにおいて不可欠なモノだと私は思いますよ。

なにはともあれ、「SS はぶっくす RP」ことN氏、WR達成おめでとうございます〜



そしてそして…N氏優先のレポートで申し訳無いですが、他の方々も雨の中精力的にアタックされてました。


まず遠征組のうーさんですが、さすがに路面状態や天候不良のせいもあるのか、あわやという場面もあり

本日のベストは3.653でした。

ちょっと不調気味の感はありましたが…個人的にはホンダ車がトップタイムであって頂きたいのですが

んなこと言ってるとN氏に刺されそうな予感が(以下略


そしてヘッドを変更して改めて参戦の縦氏ですが、何かこちらも不調の様な感じでイマイチ乗り切れず、

タイムは4.121という立川戦を下回るタイムででした。

…これはそろそろ2号ではなく1号を出陣、という天啓なのでは(汗


次にライバル、愛知のひふみさんですが…

いつも通り大安定の3.978を出しますが、4本目の走行にてスタート直後に非常に嫌な音と共にエンジンストップし、

内部を破損の為に残念ながらこれにて終了とあいなりました。


ピストン破壊 エンスト原因はピストン破損だった様なのですが。

記念にピストン貰って来たんですが、ピストンピンがまず破断し、コンロッドがピストントップを裏から突き破っているという…

非常に珍しいトラブルでしたよ(汗

通常、ピンが曲がったりピストン側にヒビが入ったりってのは私も経験ありますが、あの硬いピストンピン破断というのは不可解でしたね〜


しかも強度があるとされるキタコ製ピストンなのに、って感じでかなり?でしたよ。

クランクシャフト交換もやむなし、となってしまいましたが早期の復活を祈ります…


次に今期からSA転向の彩R 健吉さんですが…

この方も新規のマシンを果敢にセットされ、いきなり3.902という好タイムを叩かれてます。

…こりゃーまた強敵が一台増えた、って事で面白くもあり不安でもありますね(汗


そして我らがSA-GTのWRホルダー、REXPOWERGT2号ですが、コチラも新兵器の投入により安定の4秒1台にまで

性能を安定させる事になり、WR更新とは行きませんでしたが4.183の好タイムでレースを終えました。

次回以降への煮詰め具合にかなり期待していますよ(笑


次にSB、古参サージェントM氏ですが。

今回も車体バランスの不安定さに苦労されていた様で、いつもの安定感は見られませんでしたがそれでも

今回も自己ベストを更新の3.518を出されているのはさすがですね〜

最後の一本はかなりのリスクを覚悟の上で、ハンドル位置等を大幅変更にてアタックされていましたが、

やはり危なっかしい面もあったというのが正直な感想でしたが(汗


次にみかんの国よりSB初参戦の魚屋さん、水冷Gダッシュを駆り初めてのSS競技へ果敢にアタックしますが、

なんと3本目で燃料系のトラブルによりリタイヤしてしまうという形になってしまいました…

ですがタイムは4.791となり、緒戦の基準としては良い結果になったのではと思いますよ。

一度はタイムを測ってみないとなかなか「次」への改善点って分からないモノですからね。

次回以降のチャレンジに期待ですよ。

(ちなみにエントリー名は「おかぽん@妄想工房」です)


そして地元勢、SB-GTイクハラ石材輸送さんですが、今回は新しく投入された駆動系パーツが良い方向へ

向いた様で、ベスト更新の4.569となりました。

あのパーツはやはり、「定番」ではロクな事にならないというのが改めて分かっ(略


次にこちらも地元、那須農園君のSB-GTライブ&2B-GTNSRですが…

今回、NSR80改では前回立川で自己樹立したWRをさらに塗り替える4.043となり、堂々のWR更新です。

さすがに車体がストック状態のNSRなので発進がかなり難い様ですが、それでも果敢にフロントUPを押さえつつの

走行は見事でしたね。もうちょっとホイールベースが欲しいとは思いますが(汗


そしてライブDioZXは、前回立川では1次圧縮抜けというトラブルがあったのでそこを修正し、腰上も

さらなる高回転化を施してのアタック、なんとか最初の目標である3秒台突入を果たし、3.988という

タイムで終了とあいなりました。ちなみにこの時点でSB-GT暫定トップ(笑


…余談ですが彼には、「3秒台入ったらリーダーズクラフト製オリジナルの超軽量ドライブフェイスあげるよ〜」

って約束をしてたのですが、2回目のレースであっさり入っちゃったので約束通り進呈しましたがね(泣

もうちょっと粘って欲しかっ(以下略



と、いつもながら偏りまくりの独断と偏見に満ちたレポートはこんな感じです。

そして表彰式ですが、SAクラスのお立ち台では…


SA表彰台 もちろん真ん中はN氏、大層な喜び様が伝わってくるワンショットですな(笑

地元戦での初優勝、N氏めっちゃ嬉しそうですね〜

2位はうーさんの奥方でライダーでもあるおなじみのはすかさん、3位は緒戦で3秒9突入の彩R健吉さんですね。

お二方も遠い所からの遠征お疲れ様でした〜



で、オマケで私はSAクラス8台中6位でしたが何か_| ̄|○

LVが高いのは良いのですが、自分の一番近い所に同クラスのWR車が居るというのは複雑でもあります(笑


と、地元戦にてWR更新という申し分無いレースを展開したN氏、本当におめでとうございました。

今後とも私からは出来る限りのサポートを行わせて頂きますよ。

ここまで来たならもっともっと上を目指しましょう〜



そしてタイムの出た方々、残念ながらトラブル等で調子の奮わなかった皆様方も、不安定な天候の中

お疲れ様でした。

我が地元カートランド四国、こういった楽しいレースがまた皆さんと一緒に楽しめる事を次回も期待して

おりますよ。






















で、ここいらでいつものアレでも行っときますか。

本当はこんなの書きたく無いのですが、グダグダな文字だけレポートを読んで頂いた皆様方には

最後の締めとしてのオチをご提供しないといけないってのが私の使命なので_| ̄|○


とまあ、今回は何があったかと言いますとですね。




















またまたまた。










また


トップリングの合口が消し飛んでて


セカンドリングだけで走ってた罠


_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○















以上、前回と前々回と同じコピペ_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○


まーたピストンリング1本で走行ですか私以下略。


と言いますか、今回はエンストの気配なんて一度も無かったのですけれどね〜

いつもよりは軽症な様で、リング合口のカケラさんはなんとなく合口部分に残ってましたが、シリンダーには

さすがにそれなりのキズは入ってましたよ。

もうなんとも思わずこれはホーニングに出しますが、またコストがかかる罠_| ̄|○


しかし、今回はリングクリアランス0.3o程度の、一般的なリングセットを使って組んでいたのにまた合口が

破損するとは…もう本気で何が悪いのか訳が分からなくなっていますよ。

…実は「アレ」に逃げる用意もしていますし、原因を完全把握しないで逃げに走るのは私のスタンスとしては

かなり嫌なのですが、ここまで無駄なコストばかりかけているのもそろそろ嫌になってきましたからね…

次回はちょっと違った仕様でエンジンを組んでみたいと考えていますよ。










んでもって。

今回もう一つだけオマケをつけておきましょうかね。

これは私も全く気付かなかった上、正直生まれて初めての症状でしたが…

いつも通り帰ってから即エンジンを開け、マニホールド辺りをチェックしているとなにやら見慣れぬ物が↓



















何コレ。


















何ですかコレ?



















そして裏を返すと



















リストリクター













見事な



リストリクターが



装着済みだった罠



_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○









…とまあ、今回はレース間が2週間しか無く、想定外の修復作業にも焦りが出ていたのは認めますが。

私、レース本番でこんな阿呆の様な整備ポカをやらかしたのはさすがに過去の記憶にはありませんよ。

もう年なのかな、とちょっとだけ思った出来事でした(笑



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