2007年4月29日 SS1/32mile KLS戦




さてさてさて。今期もやってまいりました、50.29mのドラッグレースに全てを掛けるSS1/32mile。

今期一発目は地元でもあり、勝手知ったるカートランド四国戦となりました。


SAクラス参戦2年目となる今年度ですが、昨年は雨ばかりでいまいち乗り切れなかったフシもあるので

今年は一発目から幸先の良いスタートを切りたい物ですね〜

昨年度は緒戦の4.727から最終戦の4.192まで、かなりのタイムUPを実現出来た上、全部のレースで

全て上り調子だった事もあり…

私の人生パターンによりますと今年度は呪われるのではないかという不安もありますが(汗

とにもかくにも、昨年度最終戦で電装系トラブルにより一度しかまともにアタック出来なかったのもあり、

電装系は全て作り直した上、2つ3つ新たな必殺兵器も準備した上での参戦となりました…



で、やってきました4月29日。

地元なので朝は6時起きで十分に間に合うのでだらだら過ごし、余裕のサーキット入りですが(笑

もちろん準備は抜かりなく、といった所ですが、相変わらず昨年度より実走が一度も出来ていないのも

これまたいつも通りと言う事で(汗


で、今回の目玉は昨年度のトップランカーでもある、縦型DioでSAクラスに参戦中の「Team U-3 (うーさん)」が、

はるばるKLSまで遠征されるというイベント(笑)があります。

ご都合により年間通しての参戦は難しいと言う事なのですが、貴重な参戦箇所をKLSに定めて頂いたのは

地元民としては大変嬉しいですねコレは(笑


それではマシン紹介…なのですが今回忙しくて写真無いのでスルーの方向性で(略


もちろんいつも通りのGだっしゅ えーっともはや解説の意味はありませんが私のGだっしゅです。

変更点は…この時点ではヘッドの燃焼室形状の変更位です(笑

外から見える部分には全然全くこれっぽっちも変更はありませんので…

あ、タイヤの空気圧をちょこっと上げた位ですかね(汁



N氏JOG&REXヤスキ氏BW`s こちらはおなじみ地元の人間爆弾、N氏の絶叫マシーンであるSA-JOG&REX GT改めREX ヤスキ1号氏のSA-GT仕様BW`sです。

…アングル変ですがご勘弁を(汗

N氏のマシンは氏のHPにもあります様に、 腰下のO/Hと共にフロントカウルを変更…なのですが、仕様変更による転等破損を考え今回は装着されない結果に(笑

私、突貫工事でカウル仕上げたのが無意(以下略


でもってREX ヤスキ氏のBW`sは、吸気系にさらなるチューンを施したとのコトで、昨年のすさまじいWRを

自己更新する為に励んでおられますね。

ちなみに何なのかは秘密(笑

あ、シートが張替え&パイピングが施されていたのはカッコ良かったですね〜


…えーとREXの2本柱である青木大将の横型一号と縦氏の縦型一号は今回エンジン作成が

間に合わない為に不出走ですのでご了承をば(汗


うーさんのDio そしてこちらが本日のメインゲスト(笑

Team うーさんのDioです。

…ガワはDioですが中身は軽量なスカイのフレームって所がミソですね。

これだけ綺麗にDioのカウルが付いているのは素敵ですね。Dioにしか見えません(笑

赤ゼッケンの「0004」も風格をかもし出しておりますね〜




で…次は写真が無くて申し訳ないのですが_| ̄|○

こちらも四国ライダーの一角を担う、前年度のトップランカーである「Worksヤマナカ」氏のマシンです。

詳細はヤマナカ氏の相方の「worksヨシオカ」氏改め「ひんぢ」氏のブログにてご覧頂きたく(汗

SAホンダである「トリガラ号」が破損してからこちら、なんとスズキのZZをベースに開発を進められていた様ですが、

なんと当日お目見えしたのはZZではなくホンダ横型であるライブDioベースのマシンでしたが。

これには私もびっくりですが、MAX14000rpmを叩き出すチャンバーも製作出来ているとの事で、密かに期待ですね〜


そして今回よりご自身での参戦に至ったひんぢ氏のマシンは…

通勤用だったマシンをヤマナカ氏に問答無用でSS仕様に改良されたと言われるズーマーがベース、

SA-4クラスへの参戦となります。

が、数日前にバルブサージングによりエンジンが怪しいとの事でなんともかんとも(以下略



サージェントM氏のアプリオ 次はもう完全に大御所の感もある、南国のプライベーターことサージェントM氏のSB-アプリオです。

前年のKLS公式戦では3秒5台に突入されたサージェント氏、さらなるタイムを狙い準備は万端の模様ですね〜

今年度のエンジンはそれまでと違った方向性のチューンが施されていると言う事で、さらに期待が高まります。

あ、前回のKLS非公式戦でのトラブルは解決された模様です(汗



イクハラ石材輸送氏のライブ こちらは貴重な地元民、「イクハラ石材輸送」氏のライブDio-ZXです。

前年度まではSA-GTでの参戦でしたが、今期よりホイールベースを伸ばし、エンジンは68ccとしてSB-GTにクラス変更されていますね。

エンジンは台湾クランクやマロッシ製WJ加工シリンダー、そしてWJ製チャンバーを投入し、さらに腰下等は私が加工&組み込みを行いフルO/Hを行ってたりしますが(笑



3月のKLS非公式戦でテストを行った時にはウェイト無しでなんとか5秒切り、といった感じでしたが…

その後にはエンジン内部の構成をざっくりと見直し、私が設計したシリンダーヘッドを当日装着という仕様になってますね(汗


リーダーにはハゲがR39号(わけわかめ ほいでもってコチラも公式戦には久々登場、地元のI賀氏が操るSCマシンです。

エンジンはヤマハ100系+ボアUP、全水冷シリンダーを搭載するメカニカル度満点のマシンですね〜

ちなみにコレ、メインフレーム部分は昔のベリアル製FS用アルミフレームだったりします。

元のフレームには一切手を加えず、SS仕様として作成されている所がオーナーのコダワリを感じますね。



非公式ながら3秒4まで詰めてはいるこのマシンですが、SCマシンがあまりいない四国勢では貴重なので

どんどこ頑張って頂きたい物ですよ〜



と、マシン紹介はこの辺でおしまいになりますが…

いっつも少なくてすみませぬ_| ̄|○

…なかなか色々な方とお話が出来ないのはつらいのですが、その辺りはご了承頂きたく思いますので。



そして…天候にも恵まれ、湿気も無く最高のコンディションで始まった1回目のアタックです。

私は前年最終戦が雨でまともに走っていないのもあり、とりあえず前年度のまんまの仕様+新設計ヘッド交換のみで

試走に向かいます。

とりあえずはヘッドのおかげか、ちょこっとパワーが持り上がる感を1回のみの練習走行で確信し

よっしこれからジェットを詰めるぞーと思いPITへの迂回路を回っていた所…




いきなり「ハボハボハボ〜」と嫌な音と共にエンジン停止_| ̄|○




…えーっと。

MAX回転数は13300rpm、別段普通の範囲ではあったのですが。

50mの練習レーンを走りきった直後、再度アクセルを開けると回転が上がらずエンジン停止が起こりましたが。

しょうがないのでPITまでマシンを押して帰り、ヘッドをはぐってみると別段異常燃焼の形跡はありません。

再びヘッドを戻し、キックを踏んでいると何か圧縮が低い感覚がし…

まさかと思い今度はヘッドだけではなく、めっちゃめちゃ取り外しが面倒ないもむしチャンバーを外し、

シリンダーまで取って見ると…

以前の様に別にピストンが折れてるとか明確な異常はありません(笑

「何もトラブル無いのに圧縮が無くなっているのか?まさかオイルシールとか…」と思いつつ何気にリングを触ると














リングがまっぷたつに割れて落下しましたが。


しかも2本とも。














…もちろんピストンの排気ポート側のリング溝にはリングのカケラが詰まっており、シリンダーは言うに及ばず。

簡単に言いますと

















暖気して


50mを一本走っただけで


エンジン抱きつかせた















って事ですが何か_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○


さすがにこれには私もガツンとダメージを喰らってしまいましたが(汗

このシリンダーは昨年の名阪より使っている、「おいしい方」のシリンダーだったので…

スペアで持ってきているのは以前ピストンが折れリングがスティックした不思議シリンダーしか予備がありません。

とりあえずシリンダー内壁はなんとか修正可能なキズ具合だったので、ペーパーでごしごし手ホーニングし

イケそうな風味までは回復しましたが、ピストンの予備が…

以前スカートが折れた仕様よりもっと逝ってる仕様の一発勝負ピストンしかありません(汁

こんなピストン+何か怪しいシリンダーで走ったらどういうトラブルが起きるか見当も付かないので正直悩みましたが…

1本も走らずチャンスをフイにするのは私のモットーに反するので、破壊覚悟でデンジャーピストンを装着し、

シリンダーのキズの圧縮漏れも考慮し、リングはど新品という…

まさに一発勝負な仕様で修理を敢行しましたが。

あ、決してやけくそではありませんよ?(笑


んでもってしっかり暖気と慣らし(っぽい事)を行い、練習レーンに並び1本走ってみます。

が、今度は先程よりジェットを2番上げたにも関わらず、妙〜に混合気が薄い感覚に襲われました(汗

…まだとこかにトラブルが?と考えもう1本目の走行時間は終わっていましたが、またPIT内に座り込む私_| ̄|○

色々チェックしていると…これも最初には全くその兆候すら無かった箇所ですが














マニとキャブを接続するゴム部分が


激しく割れてる罠_| ̄|○













…前日にチェックしてエンジンを回した時&本日の朝一では全くなんともなかった事は確実なのですが。

先程のトラブルの直後、もしくはエンジン組み付け後のどこかでマニのゴムにヒビが入り、割れたとしか

考えられません。

1回目の練習走行ではまともにエンジンが回ったので2次エアがリング破損の原因では無いのは確かですが…

まさか50mを走り切り、PITに帰るまでのわずかな時間でゴムに亀裂が入った…とか(笑

なんともはや、原因と言いますか要因が掴めない本日のレース、素敵な呪われっぷりですねこりゃ_| ̄|○

別にメンテをサボった訳ではないのに、いけると思った所に限ってトラブルが出るのはなんとも言えないですよ…



と、ここで凹んでいてもすでに時刻は2本目のアタックも終わろうとしている時刻なので…

もちろん私、ここまでタイム計測はいっぺんも行ってません。

で、タイムを出してから実験予定のブツの一つであった、某ヤマハ用リードブロックを入れる事に。

ゴムの予備が無かったのもありますが、ココまで来たらもう四の五の言ってられる状況ではありません。

某マニホールドに無茶苦茶加工を施し、有名なアレブロックを叩き込んだマニをすぐさま装着し、

フケのみの確認でレスポンスの向上を体感出来たので、そのまんま練習レーンに並び走りMAX回転は13300rpm、

ブロック変更による弊害は無いと判断し、ここでやっと1発目のアタックに望みます…

ここまでくるともはやテンションは限りなくダウンし、リングも新品でシリンダーが完全にヤられない内のアタックしか

道が残されていないので、本当に自分のエンジンを信じるしか無い気持ちで一杯です。


で、半年振りに並んだ地元KLSの計測レーン、大きく深呼吸し前方のラインを確認しアクセルをじわっと開けます。

すると思ったよりパワーが出たのか、フォークに伸び側ストロークを残してある分以上にフロントが浮いてしまい、

一瞬フロントタイヤが宙を舞いますがそのまま13300rpmで変速させっぱなしでゴール。

ここで2本目が終了したので、そのままタイム掲示を待ち自分のタイムを確認すると…



















4.093!!!



















…なんとなんと、リードブロックのおかげかヘッドとの相乗効果か、昨年度ベストである4.192をコンマ1縮める

ついに4秒フラット台突入である4.093が目の前に(汗

これにはさすがに意外な感もありましたが、腰上が完調では無いとしても、リードブロックの効果はかなり

あったという貴重なデータとなりました。

本音を言えば、本来はヘッド+リードで妄想3秒台を狙ってはいたのですが、さすがにそれは贅沢言い過ぎですね(笑

もう走れないかと思った腰上でこれだけタイムを縮められればとりあえずは満足ですよ…

そして現時点では宿命のライバルひふみさんにまたまたまたちょっとだけ勝ったですよん(笑


と、一応ですがそのブツをばご紹介しておきますね↓


あのマニホールド+アレのブロック(笑 いきなり作業台の写真ですがご勘弁をば。

マニホールドは訳あって企業秘密なので公開出来ませんが…

リードブロックはヤマハでは定番のアレを使っています。

前面投影面積は以前の台湾製の物とさほど極端には変わらないのですが、形状的に高回転域での吸気効率が良さそうなのでチョイスしてみましたよ。



これが何用なのかは大抵の方が気付かれているとは思いますが(笑

さすがにアレのリードブロックでは寸法的にかなりの無理があり、マニホールド自体は死ぬ程切削しているので

一箇所穴が開いています_| ̄|○

とりあえずは愛用の金属パテで補修していますがその内ちゃんと盛らないとダメですね…

ちなみにマニの肉厚は1o切っていま(以下略


そしてリードバルブはブロックの形状故長くなる方向になるので、柔らかく開く方向性に設計して

カーボン板で作成、爆発一発の力よりも回りきった状態のトータルパワーを重視していま…

なんてのは全部机上の理論ですのでスルーの方向性で(笑



と、とりあえずですがギリギリの賭けを一発当て、当初の目標は達成出来たので。

その後は遅れを取り戻す為、午後からは新しいパーツのセットと決めていたので、残りの2本を

今期より真面目に作った駆動形&パワー特性合わせた新型トルクカムのテストを行いますが…

これがなんとも、設計したはずの特性が上手い事出ずに、まともに変速すらしません(汗

タイムはもちろん出ず極端に落ちる4.776_| ̄|○

と思ったら今度はクラッチミート直後のクラッチの繋がり具合がおかしくなり、アウターの内部が

点々の焼け具合になって終了してしまい、これまたストック品にパーツを交換するハメに_| ̄|○

本当に本日は色々壊れすぎですよ…


んでもってまたまたまたまた気を取り直し、ジェットを調整しもう一度急いでアタックするも、

明らかに最高回転数が落ち込み始め、パワーバンドを外れそうな12500rpm程度の変速で

3回目のアタックのタイムは4.249

別にコレでもさほど悪いタイムではありませんが、4秒フラット台を出してしまっている以上、

いきなりコンマ2近く落ちるのは安定を旨とする私としては我慢なりません(泣

同じ駆動系構成で変速回転数が落ち込むのはそろそろ腰上がヤられてきた証拠ですね…

もういつ焼き付くかと思いドキドキで(略



と、ここで昼休みになり、午後の実験の為の最後の必殺パーツの組み込みを行いましたよ。

それは何かと言いますとですね、点火系パーツなんですが。

色々な物を見て研究した上で作成したフルデジタルインナーローターだったりします。

あ、以前の謎フライホイールをより昇華させた物ですが、さすがに今となっては二番煎じの感がありますね。


それでは外観だけですが公開致しましょう。

コイツは例のフライホイール加工の権威(笑)であるMR.XYGさんにワンオフ物を作成して頂いたんですよ。

それがコレ↓となりますが…

あ、取り付け状態の時の写真でちょっと見難いですよ(汗











色がポイント(断言









命名






M R . X Y G 氏 製



ピ ン ク ロ ー た(PAN











…と、どっかから狙撃された様な気もしますが(汁

製作者様の素敵なネーミングを誇る、すぺさるな点火システムです。

ちなみにこのナイスなネーミングを頂いてからピンク色に塗りたぐったのは言うまでもありませ(以下略


限界を超えて軽量化したフライホイール…とはもう呼べないシロモノですが、もちろんこれは

元祖はWorksヤマナカ氏の作成された物で、それを元に作成されたひふみさんby山田商会製バージョンの

同等品をパクり、さらにちょこっとだけ欲張った構成になっております。

…なんとも他の方に刺されそうなブツですが、このシステムはもう一般的だと思いますので命の危険は(略


もちろん細かなトコは企業秘密とさせて頂きますが、フルバッテリー電源+DC点火仕様ゆえの構成になります。

ちなみに重量は1○6gですので、以前のフライホイールもどきインナーローターよりはさらに100g以上の

軽量化になっていますね。

あ、もちろん調整用ウェイトはかなりの数を用意していますよ。


で…これを装着し早速エンジンをかけますが…

この時点で予想だにしなかったトラブルが(汗






なんと





エンジンがかからないどころではなく





キックを踏んでもタコメーターすら反応しません_| ̄|○





なんともはや、ローターが極小径の為、点火時期調整がシビアになるだろうとは読んでいましたが、

さすがにピックアップそのものが反応しないとは全くの予想外でしたよ(泣

ピックアップのクリアランスは0.6oを基準値として設定していたのですが、0.3〜0.2oまでギャップを詰めないと

まともに信号を拾わないという…インナーローター特有のトラブルが出てしまいました。

さすがにこれは事前にテストしなかった私が悪いのですが、まさかこの仕様で信号を拾いにくいとは

全く持って誤算でしたので、とにかく点火時期調整と共になんとかエンジンを回せるまでの調整を行うのに

午後の4本目の計測時間の全てを浪費してしまいました…


結局、5本目開始前にはエンジンをまともに回せ、点火時期もある程度元通りの所に設定出来たのですが、

やはり失火等は頻繁に起きてしまい、キャブ&駆動系セット中にプラグが2本程召されましたよ(笑

で、この超軽量ローターの特性を試す為、すさまじいレスポンスで回る様になったエンジンに期待しつつ

早速計測に向か…う途中で12000rpm程度でいきなり点火がカットされた症状が出てまたそのままエンジン停止(笑

良く調べてみるとエンジンの回転中にも点火をしていない症状が現れており、どうもローター側のピックアップが

あまりに小さすぎ、点火パルスを十分に発生させ読み取られる前に回転しきっている様で。

これはいくらなんでもシビアすぎるので、本日の運用は無理と判断し元に戻しましたよ…_| ̄|○



せっかく作成した物が使えないのは痛いですが、弱点は分かったので改めて駆動系パーツのテストに移行しますが(汗

すでに計測は5本目アタックに入っており、急がないと残り3本を走りきれなくなってしまうので、急いでおNEWの

我がリーダーズクラフト製オリジナルトルクカムをぶちこみ計測レーンに2連発で並び2回のアタックを試みますが…

さっきの失火ストップがいけなかったのか、エンジンの始動にもかなり手こずる有様で。

トータル4回目のアタックでは4.348と、回転数も12100rpmまで落ち込みもうトルク感も減少傾向に。

続けた5回目のアタックではスタート前にエンジンを始動させるのも難しい位に圧縮が落ちているのを体感出来、

12000rpmをキープするのがやっとでタイムはダメダメの4.818

ちなみにこのアタックでレーン半分位から後半はボコボコ失火し、プラグが死んでいました_| ̄|○

もう完全にシリンダーがダメだと判断した私、最後の一回は元々の駆動系に戻し、どの位いけるかの賭けで

ラストアタックに望みましたが…予想通り奮わずの4.681と。

これはもうパワー感は全く無く、走る前からダメだと思っていましたけれどね。


正直、ここまでエンジンを酷使する必要は無かったのですが、さすがに自分でも最後の方は冷静さを

多少欠いていたのは実感出来ていましたし、最大の武器であったインナーローターが不発だったのは

思った以上に苦しかったと…今になってみれば思えますね_| ̄|○

と、それでも各パーツのテストをそれなりに行えましたし、基本的に練習や計測の場所が無い私としては

良いテスト日和になったと言う事で…

わずかながらベストも更新しましたし、3秒台はもう本当に目前ですし、ね。

いつもながら久々に走らせたマシン&妄想パーツ作成でこれだけ行けば上等です。

…ひねくれモノの私の考え方の一環、極端な軽量化無し&前後サス付きの安定マシンでのSA3秒台、という夢が

もうちょっとでかないそうなのは嬉しいですよ〜


リヤタイヤが飛び出て(略 最後に私の走行写真なんかを一発。

走行を真横から見たのは私も初めてなんですが、昨年度の最後に2cm程車高を下げたのもあり…

結構車体の前後バランスがおかしいと思うのですが(笑

…しかもこのマシン、乗るトコが狭すぎて全然伏せられないのが良く分かりますね_| ̄|○




と、いいかげん他の方の傾向をお伝えしますね(汗


まずはすぺさるゲストのうーさんのDioですが…


もうゴールラインですけど(汗

マスターズ戦より外見には明確な変更は無いものの、ライダーである奥方のはすさんのラィディングにより、 一発目から3.860という素敵タイムを叩き出されてます。

そして気温も程よくなってきた2本目、多少の調整で望んだアタック、これは私もコース上で見てましたが…

とんでもなく上手い事走られた様に見えたのですがこれがなんと






3.657




惜しくもワールドレコードとはなりませんでしたが、ご自身のベストをさらに上回る3秒6台と言うスーパータイムを

出されましたよ〜

これにはかなりびびりましたねホント(汗

改めて縦型ホンダの可能性を見せ付けられましたのでさらなる闘志が湧いて来ましたよ(笑



次にこれに感化されセッティングを繰り返す地元N氏ですが…


前輪加重N氏 午前中で2本しかアタックせずに残りを全て完調な状態でのアタックに賭けるという作戦に出られ、いつもとは違い(笑)一発目から安定した3秒台を連発します。

が、特性の違ってしまったエンジンでスタート時のフロントアップに苦戦されていた様で、マスターズの時の様な精彩はありませんでしたが、それでも3.776という自己ベスト更新のタイムを叩き出しました。

…これで今期はマスターズはほぼ安定といった所で、遠征を繰り返さなくとも良いと思えるのでちょっと安心な私(汁


これでまたエンジン特性に合わせたフレーム構成を考えないといけませんが、何とかしましょ(笑



次は今期より縦型ホンダから横型ホンダにスイッチされたWorksヤマナカ氏ですが…


一反木綿号

なんと練習段階から不調を訴えておられましたが、新造のライブエンジンではどうにも上手く行かなかった様で。

1本のみのアタックとなりタイムは4.332と…

とてもイマイチとは言えないタイムが出ているのですが、やはり氏にとっては納得が行かなかったご様子で(泣



しかし14000rpmまで引っ張れるライブエンジンを作成されている事は確かなので、今後に滅茶苦茶期待しておりますよ〜


そしていつも面白い爆裂ブログを書かれているWorksヨシオカ改めひんぢ氏ですが、もちろんハナから

SA-4のワールドレコードを狙い作成されたズーマー、ライダーにはなんと女性を起用してのアタック…

とはいかず事前よりのトラブルがさくっと炸裂してしまわれた模様でアタック出来ずに終了とあいなりました_| ̄|○

…計測ではなんと4秒台が出ていたそうなので期待していたのですが、こちらも次回に期待でございます…



あ、そしてひんぢ氏、次回はライダーの女性の方がメイドさんの格好

ライディングされると確約して頂けましたので…力一杯期待しておりますので是非是非是非よろしくでっ(PAN



そして自身の持つSA-GTワールドレコードの更新に燃えるREXヤスキ氏、新構成の吸気系が上手く行かず、

当初は4秒台後半をうろうろしておられましたが…

途中で「ヤスリ貸して!」とおっしゃられるので何をするのかと思いきや、リードブロックを削られてましたが(汗

正直謎のカタマリでしたが、これが効いたのか5本目には4.268と、ベスト更新とは行きませんでしたが

かなりのタイムを叩き出され、方向性に間違いは無かったと言う事でほっとしましたよ〜



次にエンジン構成を大幅に見直し、新たな方向性を模索される四国SBクラスの雄、サージェントM氏です。


やはりフレームが長いですね〜

序盤は4秒フラット台といまいちなタイムでしたが、最終的にはドカンと3.556のベストタイムを出され、 見事に自己ベスト更新&SBクラス3位表彰台を獲得されましたね〜

…個人的にこの方応援しているんですよ私って(笑

常にセッティング等に一生懸命取り組まれ、SHOPさんやメーカーさんに安易に頼らないプライベーターの鏡の様な方だと思ってますので…





次は地元ライブ乗り、今期よりSB-GTクラスに参戦のイクハラ石材輸送氏ですが…


レギュ限界ギリギリのホイールベース

エンジン組み上げ後のテストでは約20kg超のウェイト無しで5秒ギリでしたが、今回はざっとセッティングを取った後…

私が独自に設計したすぺさるシリンダーヘッドを組み込みアタックされました。

これが良い方向に向いた様で、ウェイトを積んだ状態でのベストが4.867という(笑

ウェイト無しだったらどの位行くのかな〜と考えてしまうかなりのタイムUPになりました。


ちなみに次回のメニューは吸気系をあれこれの予定ですが、私の頭の中ではすでにアドバイスプランが出来てます(笑



そして最後に久々登場のこれも地元のI賀氏のSCマシンですが…

非公式戦では好タイムを叩き出していたのですが、今回作り直したといわれるチャンバーが上手くマッチングしなかった様で

ベストは3.636と、いまいちな結果になってしまいました_| ̄|○

次回は頑張って頂きたいですね〜。個人的にフレームワークが大好きって事もあるので(以下略



と、いつも以上にざっとしてますが結果報告はこんな感じでご容赦下さいませ(汗

さすがに自分の作業量が多すぎて他の方を見る余裕がこれっぽっちも無かったので_| ̄|○

しかしやはり特筆すべきはTeamうーさんの3秒6台でしょうか。

マスターズで拝見した松沢牛乳店さんもそうでしたが、縦型ホンダでの可能性をまざまざと見せ付けられる

良い経験が出来ましたよ〜

もちろん自分が同じエンジンベースだってのが大きいですが、参考にさせて頂く所も多々あり、ライバルに

なれるまで私も頑張りたいと思いますですよ。



で、最後にSAクラス表彰式の写真とか↓


SA表彰台 トップはもちろんうーさんの奥方であるはすさんですね〜

んでもって2位を獲得したのが地元爆裂ウェポンN氏ですが(笑

さすがに地元でのこの順位は嬉しかった様で、目が潤んでいるのが写真からでも見て取れますよね〜

…ちなみに私はSA8台中4位だったので表彰台には上れずでしたがね_| ̄|○



と、こんな感じで終わった四国SS1/32mile緒戦であるカートランド四国戦でしたが。

今回は天候も環境も良かった事もあり、各クラスとも好タイムが連発していました。

しかしながらSAの壁は年々厚くなる一方で不安でもありますが(汗

私の今回のタイムならばマスターズ参戦権が得られてもおかしくない…って事は多分無いでしょうし、

3秒台だからといっても確実にトップランカーになれる保障は無いという素敵過ぎるLVですし、ね。

おそらく今期はSAで3秒5台が飛び出すのではとも思っていたりしますよ。

私も頑張らないといけませんね〜

…まず3秒台入ってからモノ言えってのは無しの方向性で(以下略


一部写真提供:カートランド四国様


ではではここで後日談をひとつ。

明らかにエンジンパワーが低下しきってしまっていた私のマシンですが…

帰ってからエンジンを開けると、予想通りシリンダーは1回目のストップ時よりも酷くキズが入ってました。

…これには納得出来るのですが、実はピストン側にはもっと酷いダメージがありまして(汗

セカンドリングが半分以上砕けて無くなり、もちろんピストンにもめり込んでた罠_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○


ぶろーくんぴすとん 右のが一発目のリング破壊ピストンですが、上下ともリングの真ん中が欠損しています。

排気ポートを見るにポート下でリング引っ掻いた形跡もあったので、暖気不足等も考えられますが、昨年の最終戦前にちょいと加工したポート形状が限界を超えていたのかもしれないという仮説も…

ちなみに写真ではありませんが、セカンドリングの割れている付近の部分はリングが詰まって固着してましたよ(笑



左のピストンが最後まで使ったお疲れ様ピストン君ですが(泣

セカンドリングは3分の1程度しか残っておらず、残りはほとんどピストンに食い込み、トップリングもスティックしています。

これでは回転が上がらないうんぬんよりもまともにパワー出るはずなんてありませんね…

ある意味、排気ポート形状が悪いのかと思い、それを確かめる為に壊れるのを覚悟で交換したピストンとリングで

最後まで走ってみたと言うのもあるのですが、こちらも排気ポート側を引っ掻いた様な壊れ方なので…

排気ポート形状もまずい形状になってしまっている可能製も濃厚になっていますね。

もうスクエアポート+ノーマルピストンでは限界域まで達しているとの結論になりそうですよ。

排気ポート形状を見直し、リングが引っかからない様な形状で新規シリンダーを作成するしかありませんね…


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