2006年6月18日 SS1/32mile KLS戦




と。今年もやってまいりました地元SS公式戦であるカートランド四国戦です〜

いやはや…いきなりですが地元ってのは良いですね。なんと言っても時間に余裕がありまくりですので(笑

そんなこんなで、SS競技としては最高の環境とも言える地元戦のレポートをお届け致しますね。



まずは私のマシンですが…前回の立川でのシェイクダウンでは、予想以上にヒドい結果となった事もあいなりまして。

各部を入念にモデファイしています。


まずは過去の遺物であるキタコ製リードブロック&マニを台湾製のモノに変更しました。

…しかしノーマルポン付けでは、下側のバルブの吸気通路が全く生かされていない設計なので、駆動系側のケースをあらかじめ埋めた上で大穴開くまでケースを掘りましたが(爆

これでも100%は吸気通路を使い切れない設計なので不満ではありますが、キャブ側ブロックもスタッファーを作ったりしているのでまずまずかと(汗


後は、ライブ系のデジタルCDIを加工装着し、フルバッテリー点火に変更しZEROのデジタルCDIを組み込んでいます。

コチラも過去の遺物のCDIでは、点火時期の問題がかなり発生してしまいましたので早速新型システムに変更ですね。

…サーキットの周回や冷却、性能の持続性等を考えなくて良いマシンってのはなんてモデファイしやすいのだろうと小一時間(以下略


ではいつものマシン紹介とか…


ステップリファイン(笑 まずは私のGダッシュです。

外見はステップの前半分とその下のフレームを切り取り、カッコ良くなっています(断言

…実は他にも変更点がありますが、このレースの時には公開出来ない一件だったので割愛させて頂きますね。

名阪戦が終わってからコレ書いてるので、詳細は名阪戦レポをご覧下さいませ。

あ、ガコガコになってたスタンドの付け根も直してますので(笑


ちなみにこの日は、地元の相方N氏は家庭の事情で不参戦ですのでよろしくです。


セピアですね こちらは青木製作、いや「REX POWER」の街乗り一号です。

4月の立川戦でSA-GTワールドレコードを樹立したマシンですが、さらなるタイムアップに繋げる為連続参戦ですね。

…この時点でレコードはすでに塗り替えられていますが、巻き返しを期待したい所です。

しかしいつ見ても峠ちっくなこのマシンは私大好きなんですが(笑



3AAビーウィズです そしてこちらも青木製作「REX POWER」の「GT2号」です。

このマシン、ベースは3AAのBW`sで、以前にSBクラスに参戦していてモトチャンプの取材も受けてたマシンですが、今回はSA-GTのレギュに合わせてリファインしての参戦です。

しかし当日にエンジンが完成したという土壇場のマシンですが(汗

街乗りGTなのでこちらも水冷システムが良い味出してますね〜


青木製作からの参戦は今回この2台のみとなります。

青木大将のマシン「横型一号RP」は天候不確定の為参戦せず、縦型一号氏は骨折の為欠場ですので2台巨頭を欠く体制となりましたが…

それでも濃いマシンを出してくるのはさすが青木製作…いやREXPOWERの面々です(笑

ちなみに「REX POWER」というネームは青木製作の周回レース部門の名称だったはずですが、今後は全て名称を統一化するそうなのでよろしくです。


相変わらず軽そうな山中氏のマシン そしておなじみ四国のSAトップランカー、ワークス山中氏です。

前回の立川でクランクシャフトが折れるというトラブルのあった山中氏ですが、無事修理を終え、各部のリメイクも施しての参戦です。

今回は流行りのアレも導入され、さらなる戦闘力のUPと共に、度肝を抜かれるチューニングも施されていましたが(汗

…逆転の発想、とも言うべきですが、私も見習いたい物です(謎



サージェントM氏 こちらは今回も単独参戦となったサージェントM氏のアプリオです。

今回はマニホールドを大幅に変更され、キャブも違った物が装着されていました。

そして予備のNEWチャンバーまで持ち込まれるという気合の入り様です(汗

で、もちろん現地組み立ては(以下略



イクハラ石材輸送さんのライブ こちらは実は貴重(笑)な地元民の「イクハラ石材輸送」さんのライブDioZXです。

前回の立川戦にもSA-GTクラスに参戦されていましたが、ひょんな事からお知り合いになりましたので記念にひとつ(笑

ベースは街乗りライブDioZXで、チャンバーやキャブ、駆動系等ライトチューン車ですね。

自分のマシンの限界を見極める為のSS参戦だそうで…実は私からもアドバイスを差し上げたり(以下略



と、今回の写真はこれだけです。

だんだんレポートの写真が少なくなって来てる気もしますが、それだけ私がレース中に忙しいと言う事かもしれませんね(汗

しかしやる事が多いのは良い事ですね〜。楽しんでるって気がしますよホントに(笑



さてさて…朝には雨も上がっていましたので、雨は降っていない状態で1回目のアタックが始まりました。

私も早速練習レーンに向かいマシンの調子を確かめたのですが…先週に練習した時よりも何故かパワーが落ちてる様な??

その微妙な感覚に戸惑いつつも、とりあえずキャブを軽く合わせ1回目のアタックは4.676と。

一応、1発目から立川戦のベストである4.727を超えたベスト更新となりました。


しかし回転数はこの時点で11900rpm…路面も濡れており湿気も多かったので回転数も上がっていないのですが。

2回目のアタックではWRを1.5g軽くし走行するもタイムは4.628で回転数は12300rpmと…

少しは回転数が戻りましたがそれでも12500rpmには達していません(汗

前週には12800rpmは回っていたのに謎ですね。


そして3回目のアタックですが…私にしては珍しく、センタースプリングをちょっと強いモノに変更し、タイムは捨てて回転数を把握するコトに。

しかしこれでも回転は引っ張り切れず11700rpm、タイムは4.623

いつも通り賢明な読者の方々はすでにお気づきでしょうが、いつもの




何 を や っ て も タ イ ム 変 わ ら な い 病 



が出始めまし(以下略



…もうおなじみですが、本日のエンジンの限界がこの辺りだと言う事をタイムが如実に物語り始めたので、4回目のアタックはもっと冒険するコトに(笑

ここでクラッチミートをもうちょっと上げ、回転のノリを稼ぐ作戦とし、400gのクラッチシュー&某社クラッチスプリングという物を使います。

が、とうとう純正品以外の駆動系パーツを導入するハメになってしまいました(泣

正直悔しいですが、こればかりは限界もあるのでやむを得ませんね。


そしてクラッチミートが10000rpm近くになったこの仕様、タイムは4.963_| ̄|○

いくらなんでも回転喰われすぎで前に進みませんでした(泣


…クラッチはさくっと元に戻し、今度は別方向のセッティング、センタースプリングの弱体化を試すコトに。

あ、ちなみにですね。私の駆動系構成ですと、この時点でセンタースプリングは

ノーマルよりも弱いモノ

ですのでよろしくです(笑


…当HPをご愛顧頂いている方々にはこの理論もお分かりかと思いますが、ツボはアレの角度とかなんですね。

この競技、50mでいかに変速範囲&変速(する)速度をコントロールするかが大事かと思いますので…

このあたり、少なくとも社外品には私の求めるブツなんてありゃしないんですね(断言

これが私の駆動系がほとんど自作加工であるゆえんでありますです(笑


んで、タイムは4.658、MAX回転数は12400rpmと、調子が戻りつつあります。

しかし明確なタイムやスピードUPには繋がらなかったので、やはり本日のエンジンは4秒6台が安定、と言う事で割り切りましたよ_| ̄|○

後捕捉ですが、この時点でMJは125番、立川戦よりも30番程ダウンしてますが何か?(謎



そして迎えた最後のアタックですが、ここは一つ、エンジン回転の上限を測る為、WRを本日最高に軽くしてみましたよ。

といいましても10.5gですけれどね。

え?結構重めだって?いやいやいやそんな事はありませぬよ???







だって







 W R の ト ー タ ル 重 量 が 1 0 . 5 g で す が 何 か 








…私もここまでWRを軽くする事はなかなかありませんが、実験と言う事でひとつ(笑

ちなみに回転数限界の実走実験とかをする場合には、WRを「1個」で走行させる事もありますよ?



そしてその最後のアタック、結果は4.799(笑

えっとですね、実はコレスタートをかなりミスってしまい、アクセル開けられなかったのでこういうタイムでした(汗

回転数は開け損ねたにもかかわらず12500pmと…まずまずでしたので判断基準にはなりませんでしたね。


以上、6回のアタックを終えてのベストタイムは4.623と…

前回の立川戦よりはUPしているものの、何故か仕様変更点のワリにはパワーが吹かなかったという結果で終わりました_| ̄|○_| ̄|○

…原因は後日判明しましたので最後にひとつ(笑



そして他の方々ですが…まずはREXPOWER街乗り一号であるセピアですが、残念ながらライダーが事情により出走出来ず、代理ライダーでの出走となりました。

ちなみに今回のライダーは普段は青木大将のマシン、「横型一号」を駆るライダーの方なので、実は軽量だったり(笑


しかし…朝一よりも何か不正点火の様な症状を乱発していた街乗り一号、一度目のアタックでは5.360とイマイチなタイム…

良く調べてみると、なんとクランクシャフトがガッコガコと揺れ動いていますが(汗

これはクランクシャフト&ベアリングが終了と言う事なので、残念ながら現地での修理は不可能とあいなり、やむなくリタイヤとなりました…


ですが今回SA-GTに初出場のBW`s、「GT2号」ですがこちらのマシンが大健闘です(笑

朝一には組んだばかりのエンジンでセットに手こずっていましたが、完全ドライとなった2回目のアタックにて4.694という好タイムが出ました。

この時点で立川戦にて「街乗一号」が記録したタイム&5月にイワイで記録された「おちつけ団マー坊」氏のSA-GTワールドレコード4.787をも超える暫定ワールドレコードです!

これには私もちょっとビビりましたが…しかしその後もライダーを換えつつ順調にタイムを詰め、最終的には4.444という…

車重80kgの49ccマシンとは思えない素晴らしいタイムを叩き出しました。

…コレ、私のマシンなんか余裕で負けてますよ(泣



そしてSAの雄、ワークス山中氏ですが。

さすがにウェットの1本目はダメだったものの、タイヤウォーマーを使用され、温度も上がって来た2本目移行は3秒台を連発でした。

最終的には3.827と、ベストには及びませんがかなりの好タイムを叩きだされましたよ。

…私と同じホンダ縦型エンジンなのでいっつもこの方にはビビらされますよ(笑

今回は色々と情報交換も(以下略



次にSBクラスのサージェントM氏、午前中はキャブの不調によりイマイチなご様子でしたが…

しかもNEWチャンバーの取りまわしが原因で結局使えず、という悪循環に陥られていましたが、最後の最後でマニを変更し3.760という好タイムを出されました。

次回は完全にWEWチャンバーでの参戦となるでしょうから、3秒5台も近いかもしれませんね〜



最後にSA-GTに参戦のイクハラ石材輸送さんですが、この方にはこの日の為に色々と下準備をして頂いたと言う裏が(笑

事前に私が試乗させて頂き、少しアドバイスを差し上げ、N氏よりも善意のパーツ提供があり、前回の立川戦よりコンマ5のタイムアップとなる5.437というタイムを出されましたよ。

タイム的にはまだまだ向上が望めるかと思いますが、コンマ5のタイムUPはかなりのモノになったかと。

ご本人さんも喜ばれてましたし、次回にも期待ですね〜



と、天候は完全な晴天、とは行きませんでしたが、昼前には晴れ間も覗いてまずまずのコンディションとなったKLS戦でした。

私も一応、シェイクダウンの不甲斐ないタイムをわずかながら更新する事が出来たので満足ですが…

エンジンのパワー感の無さとMAX回転の落ち込みは非常に気になってしょうがありませんでしたが。


これは…早速レース後に腰上をバラしてみると↓



















ピストン死亡_| ̄|○





見 事 に ト ラ ブ ル 発 生 で す が_| ̄|○




…これまたなんともはや、ピストンが大変なコトに(汗

えっとですね、このスカート部分そのものは、シリンダーを取った時にはまだ無事だったんですよ?

それが手で触ってクリップを外そうとした瞬間、「ポキ」とかってスカート折れましたが(笑


確かにこのピストン、スカートに穴を空けている上にサイド&裏もかなり削り込んでいるのでやむを得ないかと思いますが…

後一回でも走っていたら確実に木っ端に割れてましたね〜


しかしパワーダウンの直接の原因はコレでは無く、「トップリングの合口が数mmに渡って欠損」という症状が原因だったかと思います。

何故かは分かりませんが、トップリングの合口が完全に割れてなくなり、ピストンのノックピン側も潰れて砕け、リングはスティック気味となり…

シリンダー側にもツメで引っかかる位のキズが入ってしまっていました。

私は2本リング仕様なのですが、セカンドリングのエキスパンダはもちろん無いですし、ほぼセカンドリングだけの圧縮で走行していたコトになりますね(汗


こういったスカートが割れるトラブルは何回か経験があるのですが、リング合口の欠損、しかも排気側では無く吸気側…

確かに合口部分のシリンダー側はかなりの熱を持ちますが、ポートと被らない部分のみの破損、というのは経験がありません。

色々な方にご意見を伺った所、この症状を経験した事のある方もいらっしゃいましたが、原因は不明だそうです…

コレ、私も正直明確な原因は分かりませんね。


とまあ、なにはともあれ、今回のSSではコレがパワーダウンの元凶だった事は間違いありません(断言

それは次回の名阪戦で明らかになりますので…次回のレポートをどうぞ〜




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