2006年4月23日 SS1/32mile 高知戦




さてさて今年もやってまいりました。SS1/32mile公式戦の緒戦となる、モーターランド立川でのレースです。

今年は私も心機一転、一番得意と自称するホンダ縦型エンジンをベースとしたSAマシンを作り上げました。

…構想は数年、製作4ヶ月という突貫工事となりましたが、なんとかこの第1戦に間に合わせる事が出来ましたよ〜

しかしこのレース当日まで50mを走らせてはいないというのが最大のツボですが(爆


…不完全ながら試走可能な状態までは4月の頭には完成していたのですが、天候や段取りの悪さにより、結局一度も走らせる事が出来ずに公式戦を迎えてしまいました(汗

空回しのセット&数mを走っただけの状態で全開アタックをかますのは少々不安も残りましたが、そこは自分を信じてますので問題は無いです(断言



さて今回も道程はN氏との相乗り…ではありません(笑

今回はN氏の都合により、お互い単独での立川入りとなりました。

そうなるといつもの様に経費節約が出来ませんので、私は前日の夜には出発し…

総計125kmの道程の内、70km分は下道を爆走して高速代を稼ぎました(笑

ちなみに今回は往復で2000円です>高速代

…本当に四国内の高速料金は高すぎですよね_| ̄|○


そして深夜にモーターランド立川に到着した後は、前回のごとく縦型一号氏とアルコールをかっくらってました(笑

その後、珍しく道に迷ったN氏を迎えに行くと同時に、勢いでエロ本を買いに行ったのは内緒で(略



そしてやってきました23日。

私としては新規のマシンなので、1発目でそこそこの結果を残さないと…その後のやる気にも関わりますので(汗

もちろん準備は万端ですが、全て妄想で用意している物なので不安もあります(笑


ではいつも通りマシン紹介と行きたい所ですが…今回は本気で写真ありません(断言

なのでほんのちょっとですが…とりあえず行きますね(汗


NEWSSマシンのGだっしゅ まずは私のGダッシュです。

突貫工事で仕上げているので細部はまだまだですが、一応見れる形にはなっているかと(笑

で、最初は路面が塗れていたので泥除け&ケースカバー後ろ半分を装着していますね。

…レーシングスタンドで立てて無いのは、スタンドステーの装着に不備がありステーがガコガコになってしまったからですが_| ̄|○



しかしスポンサー?のステッカーも無いのは協力して頂いた方々に失礼ですので早急になんとか(汗


黄色ですが何か(笑 コチラはいつも通りのN氏のマシンですが…

今回はフロントカウルを変更すると共に、真っ黄色に塗りたぐってみました(笑

後はホイールにラインを引くだけだったのですが、これまた何故か間に合わずに断念しました_| ̄|○

ハンドルも今期より自転車用の物を使用し、さらにポジションの安定化を狙っています。



チャンバーも某車種を流用して加工を繰り返しているのですが、なかなかしっくり来ませんね。

マスターズでめでたく3秒台に入ったN氏、さらなる記録を狙って頂きたい物ですよ。


横型一号 コチラは「青木製作 横型一号」ですね。

青木製作大将のマシンですが、どうやら今回はフレームを改良した模様です。

WJ製のチャンバーも調子が良さそうで期待が持てますね〜

…しかしWJ管って何故こんなに長いのかといつも思いますよ(笑



縦型一号 そしてこちらは「青木製作 縦型一号」ですね。

縦型一号氏(まんまですが)のマシンですが、今回はシリンダーが新規の様です。

横型一号と同様にWJのチャンバーがそそり経ってますが、やはり縦型エンジンは美しいです(笑

今年こそは公式で3秒台突入を期待していますよ〜



街乗り一号(笑 そしてコチラは…「青木製作 街乗一号」です(笑

文字通りSA-GTクラスに参戦する街乗りマシンですが、ベースはセピアですよ(汗

分かりにくいですがもちろん水冷化、街乗りといえど内部は鬼の青木製作によりスペシャルチューンが施されています。

…うーむやはりいつの時代も街乗り水冷はカッコ良い(笑


…写真はこれだけです。

今回は本当に忙しかったので、写真を撮る暇、いや他の方々の様子を伺う余力すらありませんでした。

なのでレポートもうろ覚えですが、その辺はご勘弁下さいませ(汗



では…私はまずはシェイクダウンとあいなりましたが、とりあえず練習に向かってエンジンをブン回すも、キャブをちょいちょいとセットするだけで壊れる事は無かったです(笑

そこは勝手知ったるDioエンジン、駆動系も妄想そのままでとりあえずは走行可能と言う事が判明しホッとしました。

とりあえずの実走行でのMAX回転数は11800rpm、ちょっと低めですがまあこんなものだと納得して計測レーンに並ぶ私…


で、1発目での記録は4.960でした_| ̄|○


…さすが49ccエンジン、この競技を始めてからこの上到達した事の無い5秒台に突入するかという勢いでしたよ(泣

縦型JOGのSA仕様で初めて参戦した時には4秒848だった事を考えると…まあこんなものでしょうね。

アチラは超軽量のアルミフレームでしたし、納得が出来る範囲かと思います。


そしていつも通りセットを詰めて何回も何回も練習&試走を繰り返しますが…イマイチパンチが無い、と言いますかパワーが出ていません。

駆動系も回す方向にセットし、キャブも絞って行ったのにどうもイマイチです。

現在の圧縮比も10.5対1程度に高めているのにどうもおかしい…(汗 そこで私、プラグもEGVから7376に変更し、さらなる回転の上昇を狙ったのですが…

それでもタイムは4.865&4.819&4.814と…死ぬ程安定し始めました。


賢明な読者の方々はもうお気づきかと思われますが(汁

いつもの



何 を や っ て も タ イ ム 変 わ ら な い 病 



が出始めましたよ_| ̄|○


…いくらシェイクダウンとは言えこんなタイムではちょっと納得出来ませんが。

そこからは…使う事は無いと思っていた自作トルクカムをチョイスしました。

ここだけの話、溝角度は6※度、ソレに合わせるセンタースプリングはノーマルという大変わけわかめのセットですよ(爆

コレ、どうやっても前に進まない時に使おうと思っていた必殺兵器なのに…こんなに早々と使うことになるとは思いもよりませんでした(泣

…ちなみにプーリーなんかはまず市販品ではありえないすぺさる加工を施した物を使いましたが、それは2回目のアタックでコンマ1秒詰めましたので、理論は正しかったんだなと(略


んで、その必殺トルクカムを組み込み試走に向かうと…これがかなり良いフィーリングです。

たった49ccしかないエンジンでも、パワーがそこそこあればホンダのノーマルちっくな駆動系って本当に「進まなくなる仕様」なんだと久々に実感しましたね〜


もちろんそのまま計測レーンに並び…記録は4.727!


別にたいした記録ではありませんが、このトルクカムのセットは大当たりし、平均よりさらにコンマ1秒詰める事が出来ましたよ。

やはり市販品ではアレですねこのパーツだけは。自分で溝角度をコントロールしないとホンダは話になりませんよ…(泣

で、MAX回転はこの時点で11000rpmと…かなり落ちてしまいましたが現在の仕様ではどうやらこの辺りが一番おいしいパワーバンドの様ですね。



そしてそこからはキャブを詰めて行ったのですが…どうも調子が出ない上、モーターランド立川という高地なのにジェットがどんどん高くなるという罠に…_| ̄|○

コレは最初から何故なのか全く分からず頭を抱えてました…平地の数m試走よりも回転が上がらないのは何故??

湿気は結構あったので、なおさら平地である程度合わせて来たジェットがどんどん上がって行くなどとありえませんが。

…これは最後に原因が分かったので後述しますね


そしてそうこうしている内に最後のアタック時間が近付きつつあり、いつものダメモトセットをかます手に出ました(汗

今回はベリ○ル製の70cc用過去の遺物チャンバーを持って来ていたので、それに全てを掛けて換装しましたよ。

膨張室径で現在のBSCよりもさらに13mmも大きいこのチャンバー、回転が上がるタイプではありませんが、別の方向性に全てを掛けてセッティングしました。

練習を繰り返し、WRもかなり重く(7.5×3個)、回転上昇が鈍い分はMR.XYG氏特製の超軽量フライホイールでカバーし、最後のアタックに望みました…



そして結果は5.044_| ̄|○_| ̄|○_| ̄|○



…相変わらず立川は練習レーンが40mも無いので伸びきりの確認が出来ずぶっつけアタックに近くなりましたが、それにしても5秒台とは(泣

生まれて初めてこの競技で5秒台を出してしまいましたよ…


しかし発進回転域のトルクはかなりあり、スタートで激しくベルトスリップを起こしてしまいましたが(笑

ボス長なんかは本当にベルト幅ギリギリに設定しているので、ちょっとパワーが出ただけで早速ベルトが滑った模様ですね。

ちなみにコチラのチャンバーでのMAX回転は10000rpm、全く持って高回転型では無いのでもうダメダメでしたね。

伸びきりも全く無く、40m時点ではもう完全に速度が止まってましたしね。

やはりこのチャンバー、エキパイ径とかはストリート向けなのでこういう使い方には向いていない模様(泣



というワケでして…今回のベストタイムは中途半端な4.727で終わりましたよ…

正直、4秒5を目標としていただけにこの結果はかなりヘコみましたよ。

せっかくドラッグレース専用車両を作ったのにこれではいけませんね…




そして他の方々の記録ですが…正直他人様の動向を見ている余力など無かったので結果のみお伝えしておきますね。

青木製作 横型一号=3.995

青木製作 縦型一号=4.075

青木製作 街乗一号=4.858

N氏=4.568

といった感じでした。


青木製作の面々はさすがに高記録を叩き出しましたが、最近のSAクラスのLVを考えるとこれでも最速LVではないというのは恐ろしいです(汗

そして街乗り一号ことSA-GTマシンですが、こちらは数十キロのウェイトを積んだにもかかわらず、なんと4.858というSA-GTの暫定ワールドレコードを樹立しました。

見た感じではパワーが有り余ってウイリーを連発してましたが、重量級の49ccでこのタイムは素晴らしいと思いますよ〜

そしてN氏ですが…今回はノーコメントの方向でひとつ(汗

記録が不安定なのもN氏の味ですからご勘弁をば…


そしてSAの雄、ワークス山中氏ですが、この方も不調っぽくベストは4.048というタイムでした。

しかし山中氏、今回4本目のアタックでクランクシャフトを破損するという大変なトラブルに見舞われてしまい、後の計測は行えませんでした…

Dio特有のトラブルと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、次回には期待したいです(泣


なお地元の雄、YOU SHOP松浦さんトコの軍勢は…大将が体調不良の為不参戦とあいなりまして(汗

参戦されたのはサージェントM氏のみでしたが、記録はベストタイムにあとほんの少しと迫る3.697というタイムを出されてましたよ〜

この条件の悪い立川でベストに近いとは恐れ入りますね〜

あ、そういえばサージェント氏、自家用車を購入されたとの事ですので…「現地組み立て」はもう今後見られない可能性が(略




と、今回は何故かエントリー台数も少なく、記録的にもちょっとイマイチなレースとなってしまいましたが。

私も結構ヘコんでますが、まだまだこれからだと信じて頑張りたいと思いますよ。

ちなみにコレを書いている時点ではもうリードブロック&マニの変更とチャンバーの変更をメニューとしてさくさく頑張ってますが(笑


で、最後に…今回ネタが無いので私のトラブルなどを2つご紹介しましょうかね(汗

まず表彰式においての出来事ですが…SAクラスの結果発表で



「1位・ねぎのリーダー選手! 記録3秒484」



とかってアナウンスされましたが(爆


以前も同じ事があった様な気もしますが、どう考えても不可能なタイムです(笑

もちろん計測ミスがゼッケン間違いだと思ったのでもちろん無効処理ですけれどね。

…黙っていれば世界最速の男に(略



んでもうひとつ。

この日は何故かジェットが高くなる方向性だった、と言いましたよね。

コレ、古いプラグを使いプラグの焼けを見つつセットしていたのですが、どうやっても平地より10番近くジェットが上がったんですよ(汗

その原因が帰ってから判明したのですが。


私、今回の仕様はライブのノーマルヘッドを面研した物に、Eリーチのプラグにスペーサーをかませて使っていたんですよ。

もちろんライブのヘッドだと指定はHリーチなので、Eリーチのプラグはもちろんそのまま使ってはいけません。と言いますかプラグ飛び出しすぎて危ないです(笑

…で、私途中でプラグを何回か交換したのですが、














E


















































































_| ̄|○









…良くこんな圧縮比、といいますか燃焼室形状で走ってたもんだと本気で驚きましたよ(笑

もちろん最初のエンジン始動時にはBPR7HSを使いましたが、そこから実走させる為にレーシングプラグに交換した時にすでにやってしまった模様_| ̄|○

面研量で言えば1.5mm位と同等なハズの燃焼室容積ですが、そこにさらにプラグでの圧縮比UPなんて本気で自殺行為です(汗

ちゃんとした燃焼室形状で圧縮比が高いのなら良いのですが…こんな状態ではそりゃプラグも常に白っぽくて回転も上がらないですよ(爆

しかも熱価は8番だったので燃焼温度を下げるためにはガシガシジェットが上がるのは間違いありませんね_| ̄|○_| ̄|○


コレ、途中で気付くべきだったのですが…いつもはスペーサーをかましたプラグでセットと言うのはFNマシンでしか行わないので、習慣が無かったと言う事でひとつ(汗

あ、もちろんレース後に気付いたので当日の記録は全てすさまじい圧縮比&燃焼室形状で走って出した記録、と言う事になります(汁

一度点火時期を進めたセットの試走中にいきなりプラグが死んだ時があったのですが、そこで何故にプラグが死んだのか気付くべきでしたね。

いくらなんでもギリギリ走っているエンジン+進角はまずかったと_| ̄|○

しかしはたして…コレが良かったのか悪かったのかは今となっては誰にも分かりませんよホント…


個人的にはこういうイージーミスってほとんどやらないのが信条なのですが、やはり心理的につらいとやってしまいますね(泣

そんなこんなで確実に呪われてたと信じているSS1/32mile緒戦レポートでした_| ̄|○



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