ここでは、私のSS1/32mileSAクラス専用マシンのGダッシュをご紹介致します。仕様的には08年度終了時点でのスペックになりますんで、作製当時と比べると結構変わっていますね。
-2009年11月更新-
SS1/32mile・SAクラス ベストタイム 4.067秒現在の車重・前軸22kg+後軸28kg=50kg
(※ちなみに人間+装備で68kgあるので車両総重量は「118kg」です)
有効パワーバンドピーク回転数=12800〜13400rpm
とはいっても腰下のみの写真ですが、見えてる所には別に無茶な加工が施されている訳ではありません。
ホンダ縦型の悪い点は全て修正し、適度なLVまで各部を加工しています。
場所によっては肉厚2oを切ってる所も(以下略
本当はHGの方がベースとしては加工がちょっぴり楽で良いのですが、とうの昔に新品では出ませんしね(泣
排気ポートはいたって普通で、無駄な拡大やえぐり等は一切入れていません。
後、「面取り」が大きいと思われるかもしれませんが、ホントはこの位が普通なのでよろしくです(笑
外注しています。
…これはおまかせじゃなく注文付けまくりなんですが、今はアングルリューターがあるので「次」は自分で
掘るつもりですよ。
「BBDC(下死点前)」ですが、排気は100°に迫る勢いで、掃気は第1が6○°と、限界のタイミングまで
早めていますね。ちなみに排気弦長はボアの72%でかなり遠慮気味ですが(笑
出した上で、キッチリ8/100のクリアランスにて収めています。
…このキタコピストン、前後方向は寸胴のクセに左右は先細りすぎっていうなんとも変な形状ですが、
耐久性というか実用強度に関しては文句無さそうなので良いですね。
圧縮比は主に8.3〜8.7:1程度をメインとしていますね。もちろんスキッシュエリア幅やスキッシュクリアランスを
自身のノウハウを元に厳密に考慮した上で作製しています。
あ、私は「燃焼室形状」はあまり気にしないタイプで、スキッシュエリア周辺の方がはるかに性能特性に
影響があると考えているタチなので、ちっと人様とは方向性が違いますね(汗
マニホールドはキタコ製の「ワークスレプリカ」をベースに、内径加工等を施し吸気効率をUPしています。
そしてそれに組み合わせるリードブロックはヤマハでは定番のTZM50R用で、これを無理矢理キタコの
マニホールドに収めていますが、あまりに無茶苦茶でマニの肉厚は1o程度しか無い上に2箇所穴が開いて
しまっていますが、これはある意味SSらしいチューンです(爆
リードブロックへのマウントも極力しなやかさが出る様にしていますよ。
06年〜07年中盤までは某FS用チャンバーを改造した山田商会製いもむしチャンバーを使っていましたが
こちらは実績のあるチャンバーと言う事で、しばらくこれで走っていますね。
後、08年度の秘策としてトップランカーのWORKSヤマナカ氏にお願いして作製して頂いたチャンバーも
あるのですが、こちらはテスト以前にエンジントラブル連発のおかげでまだまだ性能が未知数という(略
ですがどのチャンバーも13000rpmオーバーがメインパワーバンドとなる超高回転型ですね。
ノーマルフライホイールを極限まで加工し、ノーマルの限界軽量化である210gをさらに下回る重量で作製しています。
ちなみにオモリも多数取り揃えており調整が可能ですね。
点火自体はライブ用CDIを直接DCバッテリーで駆動し、強力な点火を実現しています。
これだけはインナーローターには真似の出来ない「DC点火」なんですが、この手法もかなり浸透して
きた気がするので定番ですね(泣
1000rpmずつ点火角度を計測した上で、10000rpmを基準として点火時期を決定しています。
おおむね、10000rpmでBTDC20°〜25°程度に固定しておき13000rpmオーバーでも同一の点火時期にて
エンジンを回しています。
これはスピードメーターが欲しくてくっつけたのですが、オプションを付ければおそらく50mのタイムも測れるハズです。
コイツは本来サーキットに埋まっているセンサーを感知してラップを取るコンピューターなのですが…
マグネットセンサー式のスピードメーターと精度の良いタコメーターを使うためにSSマシンに付けたという(略
以前よりはちょっとだけパーツを公開しておきますね(笑
もちろん現在でもほぼ純正流用&加工です。
ただ、クラッチシューだけは純正で良い物が無い…と言うか現在では手に入らない物があるので数少ない社外品ですね。
モノが何かは分かるかと思いますが、これを各部の整合性を換えずにきちんと車両にくっつけるのは
一筋縄では行きませんよ?かなり加工しますしもはや自己満足の世界で(以下略
極端にはセットしていません。
最大変速比は約2.9〜3.0程度ですしね(笑
理由はまたその内コンテンツで書きますが、ベルトはみ出る程ドリブン側でせり上げたりしてるのは
トルクカ(略)の関係でデメリットしかありませんので、ね…
相変わらずチャンバーマウントの関係でミクニのサブスイングアームは装着していますが(笑
車高を下げたりリヤサスの角度を変えたりしてはいますが、基本は変わりません。
あ、それとタイヤも変えるつもりはありませんね。最初にマシン作ったときにはタイヤとか変更するかもって
書きましたが、リジットサスでも意味が無かったですし逆にデメリットが多すぎて私の理論には合わず、
しばらくはこんな感じのしなやか車体で走ると思いますよ〜
基本的に見た目はほとんど変わっていないのであんまり面白く無いんですが、まだまだイケると私は
考えていますんでしばらくの間は原型があるかとも(笑
ありまして…紆余曲折はありましたけれどなんとか4秒フラット台が出るマシン、って事で。
色々勉強して各部の作り込みや手の入れ具合も格段に進化していますし、特に駆動系の理論なんかは
最初とは結構違っていて、おそらくかなりオリジナリティ溢れる仕様になっていますよ。
…とは言ってもパーツ作製的には純正改で上等なんですけど、ね(笑
チューンを楽しんで行きたいと思っています。
そして皆様、今後とも応援宜しくお願い致しますね〜
サンドブラスト施工
現在ノーマル(汗
(タイミングはBBDCで排気99°掃気6○°〜に設定)
BSC製精密ホーニング(8/100)
まずエンジンですが、やっぱりSS競技専用車両の為、詳細はご勘弁下さいませ(笑
シリンダーは自身のノウハウをフルに突っ込んでいますが、第1&第2掃気ポートだけはかのBSCに
そしてポートタイミングですが、これは実用パワーバンドを考えてかなりのハイポートに振っています。
ピストンはリング合口破損に泣かされた07年〜08年度を教訓に、これまたBSCの精密ホーニングに
ヘッドに関しては全て自作設計+自作旋盤加工にて作製しています。
で、後は秘密(以下略
左が吸気系ですね。PWK28Φをベースに29φに拡大し、吸気口からテーパーを掛けてPAX風味にしています。
リードバルブはもちろん高回転追従型のカーボンリードで、とにかく薄くてしなやかに開く物を選び、
そして右は「Team U-3」より拝領したKozzy製チャンバーです。
完全DC点火仕様
こちらはすでに定番化したきらいもある、「ピンクローター」です(笑
そして点火時期ですが、デジタルプログラムのCDIだと回転数による進角/遅角がかなり異なるので、
で、おまけでコチラがラップコンピューターの「パーカル・VX2000」です。
アルミフェイスは初公開だと思いますが、これは我がリーダーズクラフト製のオリジナル品って事でひとつ(笑
そして、上の写真でも分かるかと思いますが、私はベルトの落とし込み&セリ上がりをアホみたいに
車体は変わっていないので写真とかは割愛します。
リヤサス&フォークに関しては、車体作製当初よりタイムもパワーも上がってきているので、それに応じて
さて、これで改めての一通りの紹介はおしまいです。
これはあくまで08年終了時の仕様と言いますか各部の詳細なので、3年間の間には色々と仕様変更も
今後とも第一目標の3秒台を狙いますが、危ないマシンにはしたくないってのはまだまだ崩さずに