2005年10月23日 SS1/32mile 高知戦




ではでは…今年度も色々とありましたが、私が参戦出来るSS1/32mile公式戦では最後になる、モーターランド立川での最終戦がやってきました。

前回は舞州という非常に良い環境でのアタックだったのですが、ハイギヤ化を狙って入れた3.50のリヤタイヤは全くの無駄に終わってしまったので…

今回はリヤタイヤはアルミホイール&90/90で固定として作戦を練りましたよ(汗


で、モトチャンプ見られた方はご存知かと思いますが、舞州での「最高回転数GP」により手酷いダメージをくらってしまった私のFS-JOG…

もちろんエンジンは新しいピストンを入れましたよ?

同時にシリンダーも交換し…そして今回は色々な意味で掛けに出る為、そして今まで4年間かたくなに守り通してきた…


排気量を変更しましたよ(爆


結局今までの競技では、シリンダーやポートタイミング変更、チャンバー作成や腰下改造…何をどうやっても4秒2台のままでしたので。

結局排気量の問題もあるのかと考え、今回は今までのボーリングシリンダー&純正流用ピストン改では無く、アフターパーツメーカーの物を加工して入れたんですよ。


で、排気量はどうなったかと言いますと…


今までの59.4ccから
























5



7



c



c














































…えーととりあえず石は投げないで下さいませ(汗


あのですね、これには海より深いワケがありまして…

以前ヒビの入ってしまった「36R」の44φピストンなんですが、この間たまたま「青木製作縦型1号氏」より、キタコの43φキットを頂いたんですよ。

なので新品のピストン買って新しく作り直すよりは手間がかからな(PAN



これで今まで以上に他車の追随を許さない、「SBクラス最低排気量車」と言うコンセプトに拍車がかかりましたね〜(阿呆

で、正確には56.9ccなので、実質ピストン1mm分、約2.7ccの排気量ダウンと言う事です(汗

44φのピストンでは…いくらポートタイミングを換え、チャンバー特性を変更しても「50mで使える回転数」に限界があるとも思えた、という理由もあります。

実際、サーキット走行の様にコーナーから立ち上がり、長いストレートのある様な走行条件ならそれなりに上の回転も使えるのですが…

静止状態から50mを走り切るだけのこの競技だと、少なくとも私のエンジンではいくら特性を変えてもタイムには繋がらなかったので。

ここいらでちょっと違った方向性も試してみるか、といった所なんですね。


しかしさすがに元は市販品なので、一度サーキットを走らせた後、各ポートの修正とCR80リード用マニに合わせて吸気口や他の箇所も修正しましたよ。

さすがに「素」の状態ではあまりパワーも出ない様な形状ですのでね。

ちなみに排気タイミングは、以前のシリンダーと同じシリンダー長として換算しますと、以前の20.5mm→22.5mmと、かなりのローポートになりました。

もちろんコレは、手持ちのチャンバーがどれも無難にパワーを出せるタイミングに設定してあるんですよ。

(前回の舞州では、現在のチャンバーではいくらなんでも排気ポートが高すぎると感じたので)

まだまだシリンダーのおいしい所を測っている最中なので、あまり高回転型にはしないのがセオリーですね。



で、今回前置きが長いですがもうひとつ(汗

今回、ちょっとした所から新しいチャンバーを入手したので、それも合わせてご紹介しておきましょうかね?


青木製作SPLアブガス仕様 ぱっと見は普通のセンター出しチャンバーなんですが…

これ、某青木製作所大将、青木氏が昔乗られていたFS-JOGで使われてたチャンバーなんですよ。

当時のレギュレーションにあわせた60cc仕様、なおかつアブガス仕様エンジンでの製作となっている、青木製作製すぺしゃる品です(汗

…しかし長さや容量をざっと測った所では、あまり高回転型では無い模様でしたが(笑



で、新しいチャンバーが手に入ったのは良かったんですが、これを私のオクムラフレームにくっつける為には頭をひねりました(汗

青木氏アルミフレームは完全オリジナルなので、他のアルミフレーム車とはパーツの互換性が無いという罠が…

結局色々な所の取り回しを変更し、ステーを新設した上で、前方下部のフレームとのクリアランスは3cm程度しかありませんが(爆

…サスがストロークしてもチャンバーがフレームに接触しない様に、なんとかチャンバーひねり回して付けましたけどね〜。



と、そんなこんなでやって来ましたモーターランド立川。

もちろんいつも通りN氏選手との相乗りですが(笑


で、今回は私、出発直前に縦型1号氏より立川が前日開放されているという情報を頂き、土曜日から早めに出発していたのですが…

これが色々とあってちょっと手間取り、なおかつ渋滞もあって立川に付いたのは午後6時を回ってしまいました(泣

せっかく前日走行が出来ると思ったのにちょっと泣きそうでしたが…実は雨が降ってたのでどちらにしても走行は無理でしたよ(爆


悔やんでも天候には勝てないので、どのみち立川で1泊するコ予定だったので…前回の舞州戦に合わせて買ったテントを引っ張り出し、マシンを外に出しておいて人間は車中泊、という寸法です。


テントって便利〜と思ったのもつかの間…


夜にはすでに雨や雹がぱらぱらしていたので、マシンを外に出すのはちょっとためらいましたが…

縦型1号氏にブルーシートをお借りして、なんとか荷物を包みました(笑

そしてテントがもしもの強風に煽られない様に…そこらへんからブロックを持ってきてテントの足に乗せ、なおかつ屋根を低くして準備はバッチリ…のハズだったのですが(汗















その時



いきなり突風が我がテントを襲い



モロに浮き上がるテント!



とっさにテントを引っ掴む私達!!



そして風にあおられ転倒する私のJOG_| ̄|○









…もう前日からいきなりのトラブルでしたよ(泣

それまでは風は無かったのに、テントの設営が終わって私のJOGを下ろし、さあカバーかけるかと思った矢先にコレですからね…

しかも右側に倒れてしまったのでラジエターが凹んで無いか不安でしたが、なんとか大丈夫そうだったのでまだ良いですが(汗

ちなみにN氏のマシンはまだ降ろしてなかったので無傷で済みやがっ(以下略


ブロックでテントの足に重しをしておいたのに全く役に立ちませんでしたよ。

まだ現場に3人いたから良かった様なものの、一人だったらまずテントは高知の山奥まですっ飛んでたトコですよ。

あ、結局コレが原因で、買ってから使用2回目で早速テントの骨に曲がりが発生してますが_| ̄|○_| ̄|○


…なので結局、マシンは車に入れ、箱類のみを外に出してシートでくるみ、人間は出来る限りリクライニングで寝ると言う普通のサーキット遠征と変わらない状態に(泣

と、その時…一次帰宅した縦型1号さんが戻って来てくださり、結局朝までハイエースの中で睡眠を取らせて頂きましたよ。

うーん地獄に仏とはこの事ですね〜。



そして1夜明けて10月23日、泣いても笑っても今年最後の公式戦です。


ではいつも通りマシン紹介などをば…と言いたい所ですが、今回は誇張ナシで本当に写真がありません(汗

詳細は後述しますが死ぬほど忙しくて…色々な方とお話しすることすらままならなかった状況なので…ご容赦下さいませ。


チャンバーだけ違うかな(笑 黄色に塗ってみました


えーととりあえず私のマシンはチャンバーが違うのと腰上も違いますが…外観の変更点は無いので以下略。

N氏の絶叫マシーンは、いいかげん高記録を出せる性能になって来たので、それなりの外観も必要かと思い…

N氏を脅してなんとか塗装をするコトに成功しましたよ(笑

ホントはシートやホイールもなんとかしたかったのですが、残念ながら時間切れでした。

後、ハンドルポストをビーノ用の物に変更し、長さを切り詰めてN氏の体格に合わせバーハン化、ステップも新設してます。

ステップは停車状態でつま先が地面に付き、スタート後はすぐに足を浮かせられるという狙いです。

…マシンが走り出してるのにあんまり無駄な動きをするのはタイムロスにしかなりませんからね〜。


青木製作の2台


んでいつもの青木製作の横型1号&縦型1号です。

今回大幅なモデファイを施したのは縦型1号氏の縦型JOGなんですが、腰下を大改造したのでチャンバー特性が合わなくなり…急遽借り物のチャンバーで参戦ですが(汗

縦型1号氏は前回のモトチャンプにてSAクラス10位圏外になってしまったので…マスターズ戦の参戦権を得る為にも3秒台に入れねばなりません…




abi氏のJOG


こちらは大阪より参戦のabi氏のJOGです。

今回は前回の舞州からポート等を変更し、SB-GTクラスで3秒入りを狙っているとの事ですね。

…あいかわらず迫力のあるエンジン&水冷シリンダーですね〜。うらやましい(笑



これがMTV管!


そしてもうおなじみとなったはせがわッチさんのDioです。

…チャンバーの写真しか無くて申し訳ありません(汗

しかしこれが噂の「マイクロTV」チャンバーですね。すんごいエキパイテーパーと膨張室容量で…大排気量マシンにはうってつけです。

これもちょっと欲しい(以下略




と、今回のマシン写真は以上です(汗

…本当に悪天候やトラブルが重なり、全く持って写真が撮れなかったのでご容赦下さいな…



ではこの辺でいつものレポートなど。


まず1発目…実はくっつけてから1度も走らせていない青木SPLチャンバーですが(笑

感覚でセッティングを行い練習走行に向かいましたが…何かしっくり来ないんですね。

適当なセットではイマイチ前に進む感覚は無く…うなだれてPITに戻ってくると…青木氏にも「あんま走ってないね〜」と言われてしまいましたが_| ̄|○


作成者本人が言ってる事なのでこりゃ本当にいきなりのアタックは無理があるかと思いましたが…

さらに「そのチャンバーはあくまでアブガス仕様で作ってるから、普通にセットしても走らないんじゃないの?」などとトドメをさされる私(泣

…そう言う事は最初に言っておいてくれと(以下略


と、1度もタイムアタックを行わないウチにピンチが訪れましたが…ここで縦型1号氏がチャンバーを貸して下さるとの事。

私も以前の胃袋チャンバーは持って来ていたのですが、実はコレ接合部の寸法がゆるゆるなので…ガスケットを大量に塗りこんで数時間放置しないと排気漏れを起こすと言う(笑

タイムアタックを数回捨てるのは時間の無駄だと判断したので…お言葉に甘えて高回転型のチャンバーを借りるコトにしましたよ。

…青木SPLチャンバーは一度もアタックしない内に取り外しましたが(泣


で、これももちろんセンター出しの物なのですが、私のアルミフレームはちと特殊な為、通常のチャンバーではクリアランスも問題で付かないんですね。

しかしコレはなんとか収まり、特性も縦型JOG50ccで14000rpmオーバー出来る事は保障されている物なので、これで本日は行くコトにしました…


そして空吹かしの感覚で大体のMJを決め、試乗してみると…57ccシリンダーなのに回転数は13000rpmを超える勢いです(汗

ちと排気タイミングが低い気もしましたが、さすがに現地でポートを加工するのは無理なので(笑


と、朝より雨が降り続いていましたが、松浦氏やサージェントM氏、青木製作のお二方も濡れた路面ではアタックを見合わせていました。

しかし私の場合はリジットサスでも極細タイヤでも無いので、雨でも問答無用で走りますが(汗

あ、もちろんメーターや電装系にはいつも持ち歩いているサランラップで防水対策ですよ。


そして雨の降る中、1発目のアタックは…少々リヤが滑りましたがMAX12800rpmで4.488


…雨だと言う事を考えればかなり微妙ではありますが、まあ一応の基準となるので良しとしましょう(汗


しかしここからが予想外に苦難の連続でした(泣

1回目ではまだ回りすぎていると感じ、もう少し下の回転で走らせる為にセットを変更、プーリー&フェイスを面角度の違う物に変更し、なおかつベルトも短くしてみました。

何度も練習を繰り返し、良い感じで12000rpm変速する様になった所で2回目のアタック…

結果は4.624 _| ̄|○


…かなり遅くなってますが(泣


気を取り直して3回目のアタック前、2回目の走行を終えてすぐにセッティングを変更し、今度は伸びきりを稼ぐ為、せっかく加工したCR80リードバルブからNSRリードバルブに変更、キャブも少し絞って見た所…

2回目よりはかなり良い「伸びきり」のフィーリングが得られたのでアタックすると…4.780 _| ̄|○


死ぬほど遅いですがコレ…

伸びきりは良く、トータル12gのWRでもMAX12600rpmをたたき出したのですが、いまいちトルクが無くなりました(笑

やはりフィーリングの悪さはガマンしても、CR80のリードバルブは現在のシリンダーに対しては結構なトルクUPに貢献している模様です…



ここでお昼休みとなり、ご飯を食べよう…と思ったら、前日の夜中にお腹が空いて食べてしまってたのを思い出しさらに鬱に_| ̄|○

お弁当は売ってたんですけど、さらにCRのリードバルブに変更するのに手間取ってしまい、食べる暇が無かったんですよね…

後、昼前からは晴れ間も見え出して来たんですが風も強くなり…そこいらじゅうでテントが宙を飛び交い、かなりヤバい状況だった事は否めませんが(汗



そして4回目のアタック、今度はエンジンを回して駆動系で変速の粘りを出す作戦ですが…完全ドライにもかかわらずタイムは4.721

もう本気で何が駄目なのか分からなくなって来ましたよ。


立川って練習レーンって一応あるんですが、これが50mの距離は無く、実質40mあるかないかなんですね。

ですので今回の様な高回転型チャンバーで上の「伸びきり」を重視したセットでは、練習だけでは伸びるかどうか判断が出来無いんですよ(汗

なので練習ではかなり良いフィーリング、スピードメーター読みでも40m地点ではかなり到達スピードが高かったセットでも…5回目のアタックで4.604 _| ̄|○_| ̄|○


…もうこれで最後の1回、おまけアタックしか機会がありません。

いつもならダメモトで思い切ったセッティングをするのですが、今回は最終アタックに向かう前に何度も何度もセッティングし、納得のいくセットを探しましたよ。

しかし結局、最後のアタックも40m辺りを過ぎた頃から回転上昇がかっちりストップし、こりゃ駄目だとうなだれながらゴールラインを切りました…(泣

タイムは見てませんが、遅かったのは間違いないですね…



結局、今シーズン最後の公式戦は、雨が降っている中、借り物チャンバーで適当に決めたセットでの1発目のタイム…

4.488という無残な結果に終わりましたよ…_| ̄|○


今回はいつもと違い、色々悩むよりも与えられた時間をフルに使ってセットを繰り返したのですがね。

1.5リッターも作っていた燃料が全部無くなる位の勢いでしたよ?

いつもは500ccで十分なのに…何度ピットと練習レーンを往復したか覚えてません。


それでも青木SPLチャンバーは不発、借り物高回転型チャンバーも回転はともかくスピードには繋がらず…

シリンダーやピストン、CRリードバルブはきちんと加工し直したのに全くもって威力を発揮せず・・・

これはもう



















ボ ア ダ ウ ン は 意 味 無 し 

















と言う事かもしれませんね…(泣


別に今回はネタでボアダウンを施したワケでは無いのですが、思ったより回転上昇も鋭くならず、何に問題があるのか分からないです。

11000〜13000rpmの間のどの回転域を使ってもイマイチだったので、排気ポートが低すぎるか、シリンダーそのものが悪いかのどちらかでしょうね。

これはもう…来期は完全にどうなるか分からなくなってしまいましたよ。



さすがに今回は他の方も天候不良によりタイムは伸び悩んでいましたね。

私の知り合いの方で記録を更新しているのは…SB-GTのabi氏とSBアプリオの西平選手だけでしょうか。

abi氏はこの悪条件の中で現地にてシリンダーまで交換され、わずかながら記録更新…さすがですね〜。 西平氏も更新ですが、来期はこの競技に参戦されないそうで残念です(泣

(あ、シリンダーありがとうございました>私信)




とまあ…今年最後のSS1/32mileはかなり凹む結果で終わってしまいましたが、これは本気でマシン変更も考えないといけないかもしれません。

私のJOGが速い、とは口が裂けても言えませんが、個人的には仕様の割には走っていると思いますし、何をやっても変わらないのでは正直もう限界、という事も考えられます。

今期のベストタイムは4月に出した4.265 ですし、4年前のベストタイムでも4.258ですから。

ちなみにこの2つのタイム、排気量こそ同じものの、他は同じ仕様のパーツを使っている所は一切ありませんよ?同じなのはクランクシャフト位でしょうかね。

結局、毎年毎年何をやっても4秒2台を出して終わり、ではいくらなんでも辛すぎますからね…

さすがに今すぐどうこう、というワケではありませんが、ちょっと考えなければいけない所に差し掛かっているのは事実ですのでね。

ドラッグマシンでもないマシンでこの競技の記録を狙うのも、さすがに限界というモノはあるでしょうから…



おっと愚痴になってしまい申し訳ありません(汗

今期は私、結局良い所がありませんでしたが…知り合いの方々が何名かマスターズへの出場権を獲得出来たのは嬉しい限りですよ。

特にN氏選手には…マスターズでは是非3秒台を出してくれる事を祈りつつ…今期のレポートはこれにて締めさせて頂きたく思います。

ではでは…今期も色々な方にお会い出来、非常に楽しいシーズンとなりましたよ。

まだ詳細はどうなるか分かりませんが、私も色々とあきらめずに競技を続けて行こうと思いますので、皆様宜しくお願い致しますね。



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