2003 まるち杯全国大会参戦レポート




さて今回は、モト・チャンプが主催する、まるち杯全国大会のレポートをご報告したいと思います。

「まるち杯」というレースは、ミニバイクレースでは全国最高峰のLVのレースですので、日本中から「我こそは!」という猛者が集まってくるレースです。

今回は関西圏での開催という事で、2年ぶりにエントリーしました。

ちなみに私の出場クラスは、「FN(ノーマルスクーター)」クラスです。

・・・色々ありまして波乱万丈のレースになりましたが、頑張ってきたレポートを報告したいと思います。



全国大会の日程は、8月9日が予選、10日が決勝という日程になっています。

開催場所は兵庫県の猪名川サーキットなので、四国に住んでいる私は少なくとも金曜日には出発しないといけません。

ところが・・・四国〜関西圏は



見事に台風直撃コースではありませんか。



・・・体力を温存する為に船便を考えていたのですが、神戸フェリー、宇高国道フェリー共に金曜午後より欠航という事態に(泣

困り果てましたが、「ひょっとして高速道路(橋)経由ならまだ通れるかも」と思い、瀬戸大橋の状況を確かめると全面通行止めになっていました・・・

こうなるともう四国脱出ルートは、徳島〜鳴門大橋〜淡路島〜明石海峡大橋〜神戸というルートしか残されていません。

・・・幸いにも徳島方面に台風がヒットするにはまだ時間があると思いましたので、最後の望みをかけて一路徳島へ・・・


大雨の徳島市内です 鳴門大橋です



左は徳島市内です。

ワイパーが全く役に立ちませんでした。

何も見えないので40km/h走行&ライト点等でした・・・


右は鳴門大橋です。

通行止めにはなっていないものの、40km/h規制でした(泣

当然渦なんて見えませんでした(笑



明石海峡大橋です


こちらは明石海峡大橋ですが、もう大変でした・・・

とにかく車が真っ直ぐ走りません(泣

この橋がこんなに長いと感じたのは初めてでした(笑




そんなこんなで何とか神戸にたどり着いたのが午後6時でした。 徳島から兵庫県まで4時間もかかった事になります・・・



そしてお約束のごとく、猪名川サーキットまでは


ムチャクチャ迷いました


一応このサーキットに来るのは4回目なんですが・・・さすが私。天性の方向音痴が炸裂したようですね(笑


そしてサーキット下のコンビニで遅い食事を取り、サーキットに着いたのは午後10時でした・・・

(4時間程迷っていたようですね・・・)

スグに大雨が降る中で車中泊の用意をし、爆睡モードに突入しました。



そして8月9日、予選日の朝です。


猪名川コントロールタワーです PITビショ濡れ(爆



朝になり、雨の降る中指定されたピットにマシン&工具等を運んだのですが・・・


ピット狭すぎでしたよ


・・・4m×4m四方程のPIT内に、8人で使用する割り当てですよ・・・

前回の時は同じスペースに4人だったと思うんですが・・・同じピットの方々がテントを用意されてなかったらどうなっていたことか(汗


奥は高知の中平選手です


狭いですね(笑

奥のゼッケン9番は高知の中平選手です。

今回ノーマルスクーター四国勢は2人だけでした(泣




ちなみにこの写真の中平選手、高知から来られているんですが、土曜日午前の練習走行が終わった後にサーキットに着きました。

聞けば、私が明石海峡大橋を通ったすぐ後に通行止めになり、朝まで待って渡ったそうです・・・


長野県からエントリーの熊谷選手です
こちらは長野から来られていた熊谷選手のマシンです。

ご兄弟でレースをされている方です。

前回の全国大会で知り合いになりました。

・・・元はDio乗りの方でしたが、今はJOGに乗られています(泣




熊谷選手とは、前回の全国大会でも熱いバトルを展開しましたので、今回は私が勝つぞと意気込んでいました。

(前回はお兄さんに勝ち、弟さんに負けました)


佐藤選手のFS仕様JOGです ナイス水冷(笑


こちらは大阪よりエントリーの佐藤選手のJOGです。

これはノーマルではなく、オープンクラスに出場のマシンですね。

オープンクラスには、スクーターなら排気量70cc以下&ホイール12インチ以下で遠心クラッチなら出場出来ます。

いわゆる「FS」クラスのマシンですね。

・・・実際相手にするのは、RSフレーム&スリックタイヤの4stや、RSフレームにフルチューン51.5ccエンジンの6速ミッション「S50」マシン、NSR50改12インチ60ccマシン等ですが。

この人、昔はRS・ZEROのワークスライダーだったと思うのですが・・・ノーマルフレーム車でエントリーするとはすごい勢いですね(爆

ちなみにこのエンジン、68ccの腰上をチューンしているのは私もお世話になっている「REXPOWER青木製作」なんですよ。

腰下&車体作りは佐藤選手の手による物です。

(彼の作る腰下は、ノーマルスクーターでも速いんですよね)

しかし乱雑な水冷システムが良い味出してますね(笑



そして雨の降る中、練習走行が始まりました。

しかし・・・作り直したばかりのフロントフォークがうまく動いていない様で、雨の路面ではイマイチしっくり来ません・・・

苦戦していると、長野の熊谷(兄)選手が後ろから近づいてきたので・・・

「近づいているという事は・・・私のペースが上がっていないのか???」

とあせってしまい、見事にブレーキングでフロントタイヤがスッポ抜けてコケてしまいました(泣

・・・運悪く泥のコースサイドに突っ込んでしまい、予選時間までご飯も食べずに修理&泥落としに追われました・・・


そして何とか予選に間に合い、予選タイムアタックではエキスパートライダーの後ろを走り、ラインをトレースして自分のタイムアップに繋げる常套手段を取りました。

雨は完全に上がり、少し路面が湿っている程度でしたので、思い切り攻める事が出来たのですが・・・

しかし何かフロントに違和感を感じるのです。見た目ではドコのパーツも曲がっていなかったのに???


予選終了後、タイムを見るとやはり思った程のタイムは出ていませんでした。

違和感の原因を探ってると・・・フロントフォークが沈みきっていませんでした。

(4〜5mm程ストロークが余っていました)

フォークオイルは走行しつつ微調整する物ですが、今回は修理後に試走出来ていなかったのでこの様な事態になってしまったのです・・・

しかもほんの少しですが、転倒時にフロント周りをヒットしたらしく、ステムがわずかに手前側に曲がっていました。

真っ直ぐ曲がっていましたので、こちらはさほど問題ではありませんが・・・スペアに持ってきたフォークは現状より固めのセッティングでしたので役に立ちません。

もう手段ナシと思った私は、夜になって高知の中平選手&友人とご飯を食べに行き、温泉につかって体力の回復につとめました・・・


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