2014年11月23日 AJ香川

ミニバイクフェスティバル 第5戦




さてさて、今回は久々の地元草レースのレポートになりますね。

…わざわざ掲示板雑記ではなくレポートにする、という事はまあそういうコトなんですが(笑

と、今回のレースは2013年までカートランド四国にて行われていた「UWAの空杯」を引き継ぎ、県内の

バイク屋さんが主催される「AJ香川 ミニバイクフェスティバル」の最終戦、となります。


今回ですでに5戦目の最終戦でして…スプリント4戦と耐久1戦をこなすシリーズ戦なので、私も全ての

レースに参戦してはいますが、3/5の確率で雨に祟られたりFS-JOGの不調による不完全燃焼で

ご覧の有様なのは皆さんもよくご存知かとは思います(汗

さすがに前回第4戦の後に発覚した、キャブ前のガソリンフィルターを逆向きにくっつけていたという

阿呆の様なトラブルはちゃんと直してますんで、前回リフレッシュしたエンジンがこれでちゃんと動かないと

私も立つ瀬が無い、という非常にシビアな状態だったりしますしね。


変わらないFS-JOG 昨年度からスプリントに投入しているいつものFS-JOGですが、見た目は変わりませんね。

あ、今回はN氏の中古タイヤを貰い受けたので、これまで2010年式だったMBR740が2011年式のBT39になり、4年落ちから3年落ちという微妙に新しいタイヤになってます(爆

んが、溝は3部山位しかないのでちょっと不安ですが前のよりはマシだろう、という事で…

後、とにかく曲げる為にフロントフォークの油面を過去に類を見ない位に柔らかくしてたり。


エンジンそのものは第4戦の前に腰上を作り直し、腰下も中古クランクですがリフレッシュしているので問題は

無いはずでして、フィルターが逆だった事によるガス欠症状が頻発しなければある程度まともに動かないと

おかしい、という事ですね(汗

…しかし我ながらポカミスにも程があるな、と思ったのは秘密ですが_| ̄|○


さて、そんなこんなで他のスクーター仲間は高知県からチームメイトのY君JOGとライブDioのK君、そして

最近は復帰出来る時間が取れ始めているいつものN氏、といったメンツです。

…もうかなりはしょりますが、予選は私はエントリーが遅かったのもあり出走12台中10番手4列目という

何もメリットが無いグリッドでしたが、練習走行では我が骨董品のFS-JOG不調はなく、なんとかなるかもと

淡い期待を抱いていたのは内緒ですが(笑


そして天候も問答無用の秋晴れで気温も高く、最高に近いコンディションで予選スタートです。

んが、サイティングラップを2周回っただけで何故か発進加速がかなりヘボくなる、というトラブルの一つは

燃料フィルターではあまり改善されておらず、発進の一瞬だけはあわや最後尾に沈みそうになるも、加速が

始まれば改造スクーター特有の加速を生かし、1コーナー前の集団に一気に突っ込めたという(汗


で、そのままライバルともいえるY君のJOGをすぱっとかわし、団子状態にぐりぐりとえぐりこみつつ混戦を

抜け出し、3周目位には2位を走るNSF100を1コーナーで刺し、この時点で8台抜きの2位というかなりの

好展開に持ち込むことが出来、後は後ろを少し気にしながらもはや追いつけそうに無いトップを眺めつつ

安定フロントローを狙った安定走行にて、予選は2位にてフィニッシュでした。


とはいえ、トラブルが出なければ私のFS-JOGならこの位は行けないとおかしいかな、というのは誰もが

考えている事だと思いますんであまり自慢にもなりませんが(笑

なにはともあれ、決勝はフロントローかつ、私の好きな真ん中ポジションからのスタートという具合に

なりましたね〜


S-Nクラス決勝スタート そして満を持してセッティングもクソも何も変更無しで挑んだ決勝のスタートです。(…ずっと暖機用プラグのまま走ってたのも秘密)

ポールの青い4stMTの方は前回のレースでもぶっちぎってた方なので、上を狙うにはなんとか喰らい付いていかないと勝ち目が無いという状況ですね。

さすがにフロントローからのスタートならば一度喰いつけばペースを維持出来る相手だ、と読みスタートはかなり気を付けようとしますが…



旗が振られてスタート、となったその瞬間、また発進の鈍さがモロに炸裂し、数秒程度パワーバンドを

外した加速になってしまい、左右から他のマシンに並ばれるという非常〜に嫌な展開に_| ̄|○

心の中で絶叫しながらもまたか、と思いつつそのままアクセルは一切戻さず、先行された予選3位の

NSFになんとか1コーナーイン側で並びますが、残念ながら相手さんがこちらに気付いてなかった感じを

受けたので、ここはちゃんと引いていこうと思いそのまま2コーナーへ突入、なんとか3位のポジションを

キープしたまま周回する事に決めますが…


このNSFの方、何故か予選時よりも3〜4コーナーの処理が上手になっており、2周目までには刺そう、と

思っていたにも関わらず上手くいかず、どんどんTOPの4stMT車は離れていきます(汗

が、いつまでも前に出ないのでは事態の好転が無い為、最終コーナーで仕掛けてさくっとかわし、後は

マイFS-JOGの伊達ではないインナーローターの立ち上がりをフル活用し、並ばれても前には出られない

絶妙なラインで立ち上がってそのまま2位をキープする作戦に(笑


立ち上がりとはいえバンク遠慮しすぎ(泣 が、このあたりで気付いたのですが…私が2位に浮上した段階ではそれなりの本気を出し、TOPの4stMT車との差はわずかに縮まったんですよね。

しかし、その位までペースを上げるととたんに足廻りが暴れだして修正に困る始末で、現段階より全くペースが上げられないという事態に(泣

…エンジンはほんの少しだけぐずつきがある程度で問題が無いのに、それなりのパワーを受け止めるはずの足廻りが物足らないとは誤算でしたよ。



ペースとしては(個人的には)さほど速い物でも無いのに、リヤタイヤが全く言う事を効かず、レース前に

入れ替えた4年落ち5分山のMBR740よりは3年落ち3分山BT39SSの方がマシだと信じつつも、どうやら

エンジンがそれなりの好調のペースで走行すると、謎の不調で取り外したリヤのオクムラ改リヤサスと

交換してあるカヤバの懐かし風味の2本サスがリフレッシュエンジンパワーに対してダメっぽいという_| ̄|○

その証拠に、すでに立ち上がってはいますが上の写真では全然バンクさせて無いですしね…


これも当時と形式が同じ品、という物ではなく間違いなく90年代のシロモノなので性能なんてあって無いと

言うレベルなのですが…昔はこれでも走れていたのに今走れない、というのはひょっとして歳のせいなのかと

嫌な妄想が頭をよぎりつつも、ペースアップ出来ないならばもうTOPを追うのはやめて大安定の現在の

ポジションだけを守るべし、という保守的な思考にすぐさまスイッチする事に。

…正直、こんなのレーサーの思考ではありませんが久々に快調になったエンジンなのに、無理をして

結果まで悪くする事はない、という打算もあったりしたのが正直な所です(泣


これは渋滞、とも言います(爆 やむなしで一定のペースを維持し、リヤタイヤがすっ飛ばない様に中速の5コーナーでも写真の様にかなり遠慮したコーナーリングを行い、ギャップで飛ばない様に細心の注意を払って走ります(汗

ちなみにアクセル開度としては1/2位しか開けていない、という(笑

そして常に真後ろにいる3位のNSFと、またその後ろに居るY君JOGもちと気になるモノです…



実はこの後ろにもまだ1台4stMT車が居るのですが、私のマシン特性と4stMT車ではかなり特性が

異なるのでそうそう差し込んでは来なかった為、Y君JOGのみを後ろを振り向かないフリをしながらも

密かにコーナー立ち上がりの横目で観察しつつ、Y君が3位浮上しそうになった展開があった時のみ

立ち上がりを頑張ってストレートで引き離しておく、という姑息な手段を講じ、自分が安定走行出来る

環境、というのを作り続ける事に精神力を使いました(笑


そのおかげか、周回遅れが出る位になっても後ろの3台には一度も突っ込まれず、マシンパワーの

余裕もいつもとは段違いなので、もしヤられても簡単に跳ね返せる、という根拠の無い自信も持ちつつ

チェッカーを目指してひた走ります。


そしてレース終盤、周回遅れの人に追いついてしまったのですが、タイミングが悪く裏ストレートに出るまで

パス出来ず、次のコーナーのアウト側から周回遅れ車をパスしたのですが、これは不味いんですよね。

本来、真後ろに追走者がいる場合ならば周回遅れのパスでもインを締めないと簡単にイン側に入られて

しまう物なので、これは不味いかな、と思いつつも最終コーナーに入ると、そこにはどっから突っ込んで

きたのかちと分からない位に謎だったY君のJOGがイン側にちらりと覗いた罠(汗


ラスト2周でこれは不味い、と思い仕掛けられる事も考慮に入れつつ、さすがにここだけは後ろを大きく

振り返って様子を見、3位走行のNSFの人と絡んだ事を確実にチェックした上で、最後の全力を出して

逃げ切ろうとしますがさすがにボロ駆動系のFS-JOGではそれなりにタレが出ており、あんましペースが

上がりませんでしたが、結果としては最後まで刺されることなく2位を守り通し、そのままチェッカーを

受けましたよ〜



ひっさびさの表彰台 で、結果はS-Nクラス2位となり、久々、実に久々の表彰台に乗りました。

…スタイルがいつもの通り、というのはスルーして頂くとしても、やっぱり表彰台ってのは良い物ですねえ〜

久々にマシンの不調が(ほとんど)無く、それなりに気持ちよくレースの非日常的なシビアさを楽しめましたね。

これがあるからレースはやめられないんですよホント(爆



んで、この各クラス表彰式が終わった後、私はいそいそとPITに引き上げて賞品の物色をしていたり

したのですが、なんとなく名前を呼ばれた気がしたので耳を澄ましてみると…
















「本年度S-Nクラスシリーズチャンピオン、





ねぎのリーダー選手!」









と、MYイヤーを疑う様なアナウンスが流されまして。

あーなんだそりゃ何かの間違いだろう、と思いランキング表彰の場に行ってみると、どうやら間違いでは

無い模様でして…それでも私は「???」だったのでポイントシートを見せてもらうと…







どう見ても



間違っておらず



ウソ偽り無く



掛け値なしに



私が



S-Nクラス年間ポイントトップ&チャンプ









だったという(笑

いやね、私これでも一応シリーズ戦なので、第3戦まではポイントチェックしてたんですよ。

が、前回の第4戦はロクに走れもせず、チェッカーだけは受けたので完走扱いにはなっているのは

把握していましたが、それでポイントがそんなにあるわけない、と思いその後は一切気にして

いなかったので全くのノーマークでした。


が、この最終戦に来て、僚友N氏はエンジントラブルか何かで1周目で居なくなってましたから、実質

第4戦まででN氏がトップだったシリーズポイントを最終戦で私がひっくり返し、そのままトップに、という

オチだったみたいです。


そういえば今回は、N氏には悪いですが全然絡んでこなかったので予選で何か苦しそうにしていた

トラブルが決勝でもっと酷かったのか、とは思いましたがまさかリタイヤしてるとは想像すらしては

いなかったので、最後の最後に来て棚からぼたもち…ではなく実力でひっくり返したポイントップであり

私が「AJ香川ミニバイクフェスティバル S-Nクラス」のシリーズチャンピオンですね〜



シャンパンファイトレディーゴー で、そっちのシリーズチャンプでのシャンパンファイトの一幕です。

他の3クラスの方々とのぶっかけあいですが、これがまた炭酸が弱くて飛ばないのなんので(爆

それでもこういう場では出来る限り強烈にカマすのが礼儀なので、自分だけ横っ飛びで逃げつつ精一杯他人様にぶっかけましたよ。

…ちなみにお気付きの方もおられるかと思いますが、私が表彰台でも完全武装なのはこういったときのダメージを減らす為でもあるというのは以下略。

私がもっと若ければ、他の人を羽交い絞めにして頭からぶっかけるのですがもうそういうお年頃でも無いので(汗




そういえばこれ書いてて思い出しましたが、大昔表彰台でシャンパンを抜いた後、勢いでぐびぐびと

飲んだらそれがホンマモンのシャンパンでして、酔いが冷めるまで半日くらいサーキットの駐車場で

寝てた、という記憶もあったり(爆


87年式エンジンと91年式位のフレームですが


で、これは2位ではありますがなんとなくそれっぽい風味を出す為にわざわざ撮影してみました(笑

片方が2位のトロフィーですが、もう片方はシリーズチャンプの盾になってます。

マシンと一緒にトロフィー撮影、ってのは私やった事無かったのでやってみたんですが、写真撮った後だと

これなかなか趣があるんじゃね?と思ったのは秘密ですね〜


昨年度から実践投入というか復帰させ、現在のバトルマシンとして使っている骨董品のFS-JOGですが

お遊びレースではなく、きちんとしたレースでそれなりの結果を出したのはこれが初、とも言える快挙なので

これくらいやってもバチは当たらないと思いますよん。

しかし、27年前のエンジンと23年位前のフレームでよくやってるな、とは思いますが…

ちなみに90年代の写真ではありませんので皆様お間違え無き様にお願いしますね(爆


昔撮られた写真ですがポジションはこんな感じ


で、FS-JOGついでに昔の写真を一枚出しておきます。

これはかなり前に撮って貰った写真なのですが、普通にこのマシンに私が跨るとこんな感じです、という事で。

…上の方の走行写真がちと格好悪いので、真っ当な物でお茶を濁します(汗

元々、この手の車体はかなり小さいので私の体格だと格好良く乗れないという最大のデメリットが

あるのですが、そのあたりもまた格好良く乗れる様にフォーム等を見直していかないといけませんね。


何度もいろんな所で書いていますが、私はマシンの「格好」ってのは人間が跨っててナンボだ、と考えて

いるので、マシンだけが格好良くてもあんまし惹かれない、というのがあったりしますんで、ね〜

と、そこのアナタ、私がコレに乗っかると格好良さが低減する、という突っ込みはいますぐおやめ下さい(爆


さて、そんなこんなで最終戦にふさわしい結果になったAJ香川ミニバイクフェスティバルですが。

不調だったエンジンもしっかり直り、まずまずの性能で走れたので楽しかったですよ〜

しかし、当日は「今日は調子良かったですね〜」とか「今日は気持ちよく走ってましたね」とか…

「今日は速かったですねえ」とか多数の方に言われたのは何故に?と思いますが私のこのマシンって

そんなにまともな状態が珍しいのか、とも思いますがそれは決して間違いでは無(以下略


あ、それと余談ですが3年落ち3分山のBT39はリヤだけスリップサイン寸前にまで減ったという(爆


で、最後にいつぞやのごとく、マシン紹介なんかも晒しておきますね。

車体関連は昔のSS1/32mileのページをご覧頂くとしまして、現在の暫定使用、といった所なので

今時縦型JOGの参考にする方もおられないとは思いますがおヒマであればどーぞ(笑




現在の技術をつぎ込んでこしらえたすぺしゃる無難44φ(笑 ヘッドの刻印が自分用になってたり




あ、それとここまで読まれた方へのオマケですが。

この縦型系JOGエンジン、実は純正の左側クランクオイルシールがすでにメーカー欠品の為、

互換品を用いないといけませんが私の使っている物を改めて記しておきます。

・武蔵オイルシール工業 「UE20387」

これは材質はNBRのニトリルゴム、外径38φ内径20φで厚み7oになります。

厚みは多少異なりますが、ダブルリップ部分の構成はOKで、許容外周速度も20φシャフトで

あれば限界が12000rpmの規格なので、なんとかいける範囲ではあります。

(※右側は横型JOGと同じなので当分困りませんね)


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