紆余曲折のFNシリーズチャンピオン


えーと恒例の隠し?コメントですが(汗

私、「一応」地元ミニバイクレースシリーズ戦、FNクラスにおいて2005年度のチャンピオンが決定致しました。

今年度、最終戦の結果によってポイントで最上位となり、めでたくもシリーズ戦通してのチャンピオンとあいなったワケですね。

しかし、本年度の参加台数は10台にも満たないという…

まるち杯の様な大きなレースではありませんので、その辺りはご理解下さいませ(汗


しかし私、ここまで来るのに9年間もかかってしまいましたよ。

今までも何度もチャンピオンに王手をかけた事はあったのですが、その度に惜しくも逃してしまい…

何度悔し涙で枕を濡らしたことか分かりません。

もちろん上記の通り、参戦台数は10台も居ないんですが…もう今の時代、毎回エントリーしている方も少ないです。

それでも勝ちは勝ちですし、人が少なくなってもFNクラスを維持し続けてきた甲斐があったって物です。


…私の参戦しているレースはもちろん片田舎のレースですので、本当は参戦うんぬんどころか存続すら危ういんですよ。

「レースに出る」のではなく、「レースをやる」為に色々と努力をしなければFNクラス自体成立しませんからね…

このスタンスの違いというモノはなかなか難しいと思いますが、「レースに出る」スタンスでやってる人から「人が居ないから面白くない」なんて言われた日にゃかなりヘコみますよホント。


私、実は地元サーキットの「ミニバイク事務局・補佐」なーんて肩書きもあったりするので、運営に関することもちょっとは(以下略

年初めには色々なレースの開催日を一早く調べ、近隣のレースと被らないように日程を決め、場合によっては変更し…

レースでの意見アンケートをとったりそれを元にして方針を検討したり…

もちろんミニバイクレースだけではサーキットがやっていけないのでドラッグレースを併催し色々考えたり…

私はドラッグレースもやる両刀使いなので、他の所の公式競技の経験を活かし、ドラッグのみの参加者にも楽しんで頂ける様に色々やったり…

(その甲斐?あって去年はSS1/32mile公式戦がカートランド四国で行われましたしね)


カートのレースの日にはたまにオフィシャルで旗振りをやったり、雑用や掃除をしたり…

もちろん若手の子にはクラス問わず色々とサポートして教えてあげたり、一緒に他のレース行ったり…

レース前には出場台数を何とか工面する為に色々な方にコンタクトを取ったり…


とまあ、色々とFNクラスを成立&存続させる為に他の所でも頑張っているんですよ私。

これが「レースをやる」事と「レースに出る」事のスタンスの違いかと私は思っています。

…サーキットそのものが無くなったり、主催者の方が「レースやんない!」なんてなっちゃったらもう元も子もありませんからね。

(カートランド四国のレースはコースの主がレースも開催してるというとても珍しいタイプなんです)


最近はまた他のバイクSHOPが貸切で旧車レースやったりして、色々と持ち直しましたが…

いっつもカツカツで開催してるレースだったりするんですね実は(笑

主催者、参加者が一丸となって「レースをやる」スタンスで維持しているのが「四国ミニGPシリーズ」なんです。

…レース日には屋台を出してくれる元FNチャンピオンもいたりしますし(笑


もちろん参加者の方にこんな事は強制出来るはずもありませんが、少なくとも私の地元では「レースに出る」というスタンスでやってたのでは、とうの昔にレースそのものがなくなってた事は間違い無いですね…。

私だって色々と難しい時もありますが、それでも9年前、初めてFNクラスを作って頂いた時から現在まで、風邪をひこうが足を手術して抜糸してなかろうが、全てのレースに参戦していますので。

もちろん自分だけの力でレースをやってきた訳ではありませんが、それでも今期のチャンプは田舎レースとはいえ感慨深い物がありますよ。

今まではチャンプほぼ確定でも、呪われてるのではないかと言う位に大逆転負けを喫したコトも何度もありましたが、今回ばかりは色々な意味で「実力」だと思います。


もちろんコレを読まれて「人数が少ないから管理人の実力でもチャンプ取れたんだろ〜」と思われる方もいらっしゃるかと思います。

といいますかソレが当然かと(笑

しかしですね。勝利の可能性という物はどんな人の上にも均等に輝いている物だと私は思っています。

おかしな言い方かもしれませんが、「勝てなかった」と言う方は、「勝利の女神が自分に微笑む前にやめてしまった」だけかと思うんですよ?

仮にレースをダラダラ長く続けても勝てないのは当たり前ですが、その「続ける事」自体も出来なかったのではそりゃ絶対に勝てませんよね。


当然お金や時間の問題などさまざまな状況もあるはずです。

が、それをなんとかして参戦する事もレースの一環だと思いますし、レーサーなんて皆、基本的に死ぬほど貧乏なんですよ。

私の場合ですと…洋服なんかほとんど買いませんし、靴だって穴が開いても頑張って履きます。

普段から缶ジュースなんてまず飲みませんし、外食なんて極力しません。遊びに行くのや付き合いも最低限に留めてます。

買い物等も効率よく削れる所は削りますし…

(ガソリンの値段とかは大して節制にならないので気にしませんが、スーパーの売れ残り半額セールとかはでかいです(笑)

どうしても資金が必要な時は他の所を節約し、その分でレースの資金にするという「我慢」もとても大切だと思っていますので。

参考までに私、初めてまるち杯全国大会に出場した時には、練習代やパーツ代、全て含めると1レースの為に10万円位の投資を行いましたよ。


そして私の地元サーキットですと、基本的に朝は8時に開き、昼の12時までしか走行枠がありません。

休日に早起きし、マシンのメンテや積載、用意を全て前日に済ませ、基本的に1番速い時間にサーキット入りし…

限られた時間を有効に使う為に色々なセット方法や練習方法を段度っておくという…

終日走行枠がありませんので全てを効率よく回さないとダメなんですね。

その辺もダラダラやってたのでは全く持って上手くは行かない所だろうと思います。



…いくらお金があったとしても、そういったストイックさ&ハングリーさが無いと、こういった「競技」の世界に長く身を置くことは難しいですから。

ミニバイクレースだとスポンサー等の付く方はごく一部ですし、個人の度量でなんとか出来る範囲ではありますのでね…

実際、レースそのもののスタンスにおいても、「勝てないから・速くならないから続けられない」といったスタンスでは、おそらくいつになっても勝利はありえないと私は思います。


「好き」なだけでは続けられない所もあるのがレースですが、それを踏ん張る事により、人間性の向上にも繋がってくる…

私はそうも解釈していたりします。

まさに「継続は力なり」、この業界、自己鍛錬にも繋がる素晴らしい物だと思っておりますよ?



と、長くなりましたが…

当HPを見て下さっている皆様に、田舎レーサーの私のスタンスを少しでもお伝え出来れば嬉しいです。

もちろんご意見、ご感想、反論も大歓迎ですので。

それでは今回はこれにて失礼致しますね。



ねぎのリーダー@管理人


戻る